しかしその出来事から少し経った10月現在では心変わりしたのか、移籍を希望している。西『MARCA』によると、1月に開かれる冬の移籍市場でクラブを離れたいと考えているようだ。どうやらクラブとの信頼関係にひびが入ったようで、修復は難しいか。ムバッペの希望としてはレアルが第1候補だが、PSGはレアルへの売却を考えておらず、リヴァプール移籍のみを認める模様。
英『The Telegraph』によると、PSGは1月にフランス代表FWを売却するつもりはなく、もし放出することになっても3億5000万ユーロを求めるという。日本円にして約500億円の大金であり、払えるクラブは現れるのか。
資金力に余裕があるクラブでいえばマンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルらプレミア勢の名前が挙げられるが、彼らでもFFPを考えたらほぼ不可能だろう。いくら資金力に余裕があるといってもレベルが違う。
シティは今夏でアーリング・ハーランドをはじめとする5選手を獲得した。昨季はジャック・グリーリッシュとフリアン・アルバレス、スコット・カーソンの3人をチームに加えており、今夏と昨季で計8人を獲得している。それにかかった移籍金は合計で2億7350万ユーロであり、それでも3億5000万ユーロには届かない。近年単独で最も移籍金が高額だったグリーリッシュは1億ポンド(1億1140万ユーロ)で、グリーリッシュ3人分の移籍金を用意できればようやくそれに近い額となる。
この数字からも分かる通りPSGがムバッペを放出するつもりはさらさらない。契約は2025年まで残っており、残り3年は最低でもPSGに幽閉されることになる(シティの移籍金は『transfer markt』を参照)。