当初は大阪には運輸支局はなく、後になってから事務所ができたので、大阪ではなく「なにわ」ナンバーになった経緯があります。
「なにわ」ナンバーってどんなイメージ?
■「なにわナンバーは怖い」
なにわナンバーに対するイメージをインターネットで調査すると、「なにわナンバーは怖い」となど次のような書き込みが見られました。
「なにわナンバーは運転が荒い」 「なにわナンバーはイカつくて怖い」 「ゾロ目なにわナンバーの高級車はマジで危険」 「なにわナンバーは当たり屋が多いから気をつけろ」
なにわナンバー車のなかでも、黒いセダンや大型ミニバン、高級外車は特に怖いイメージを持たれているようです。こうした車が怖いイメージを持たれる理由の1つとして、ドラマや映画の影響があげられます。
たとえば、闇金業者が主役のドラマ「ミナミの帝王」では、主人公が「なにわ7777」ナンバーのメルセデスベンツに乗っていました。こうした作品のイメージから、なにわナンバーと闇社会を結びつけて考える人が少なくないようです。
・和泉ナンバーのほうが怖いとの声も
なにわナンバーが一部の方に怖いイメージを持たれている一方で、ネット上には次のような意見も見られます。
「大阪で本当に怖いのは和泉ナンバー」 「近畿地方で怖いのは京都、姫路、和泉ナンバー」 「なにわナンバーの人は和泉ナンバーを怖いと思っている。逆もまた然り」
どうやら近畿圏内では、なにわナンバーより和泉ナンバーのほうが怖い、とのイメージがあるようです。ただ、イメージと現実は必ずしもイコールではありません。なにわナンバー車や和泉ナンバー車のすべてに怖い人が乗っている、ということは現実的にはあり得ないでしょう。
■「なにわナンバーはダサい」
インターネット上には「なにわナンバーはダサい」とする次のような書き込みも見られました。
「どんな高級車もなにわナンバーだとかっこ悪い」 「なにわナンバーはダサいの極み」 「なにわナンバーは日本一ダサい」 「なにわナンバーはヤンキーっぽくてダサい」
なにわナンバーがダサいと感じている人の多くは、平仮名表記にかっこ悪さを感じているようです。SNSの書き込みには「浪花か浪速だったらかっこよかったのに」との意見が多く見られました。
また、なにわの名称自体がダサいと感じている人も少なからずいるようで、「なにわより天王寺ナンバーか摂津ナンバーがよかった」との意見がネット上にあがっています。
■「なにわナンバーはかっこいい」
インターネット上には「なにわナンバーはかっこいい」との声もあがっています。SNSやQ&Aサイトなどをチェックしたところ、次のような意見が見られました。
「なにわナンバーってレア感あるな」 「なにわナンバーに憧れてます」 「古い外車はなにわナンバーが似合う」 「なにわナンバーのパトカーはかっこいい」
平仮名表記のナンバープレートは全国でも希少なため、なにわナンバーにレアさを感じる人は少なくありません。また、土地価格の高い大阪市のナンバーであることから、なにわナンバーは上級のイメージを持たれているようです。
このほかネット上には「なにわナンバーの旧車や業務車両はかっこいい」との書き込みが散見されました。渋いイメージのある旧車や業務車両と、平仮名ナンバーのマッチングがかっこよさを感じさせるようです。
なにわナンバーはご当地ナンバーでも人気?
なにわナンバーは地域性の高いナンバーですが、いわゆる「ご当地ナンバー」ではありません。ご当地ナンバーとは、自動車検査登録事務所の所在地か否かを問わず、新しい地域名でナンバープレートを交付できる制度です。2006年10月に17地域に導入されて人気を呼び、現在では46地域でご当地ナンバーが交付されています。
一方、なにわナンバーは1983年に交付が開始されたナンバーです。新しいナンバーであるご当地ナンバーに対して、なにわナンバーは古参のナンバーといえるでしょう。ちなみに大阪府では、府内唯一のご当地ナンバーである「堺」ナンバーが2006年に導入されています。では、話題のご当地ナンバーである堺ナンバーは、なにわナンバーより人気が高いのかというと、そうでもないようです。
全国的にもめずらしい平仮名ナンバーであり、かつ大阪の歴史を感じさせることから、なにわナンバーは不動の人気があります。なにわナンバーをどこかで見かけた際は、大阪のナンバープレートの歴史や、「なにわ」という伝統ある言葉に思いを馳せてみてください。