開始3分、ユベントスから期限付きで加入したアーロン・ラムジーにいきなり先制点を許した
セルティックは、わずか4分後にすぐさま反撃する。前回対戦時は2ゴール・1アシストと大暴れした旗手が、ペナルティエリア手前から鋭いミドルシュート。GKアラン・マグレガーが弾いたところを、トム・ロギッチが難なく押し込んだ。
【動画】きっかけは旗手の鋭いミドルシュート!失点からわずか4分で奪った同点弾をチェック
これで勢いに乗ると、43分にはFKからキャメロン・カーター=ヴィッカーズが左足で流し込み、勝ち越し点をゲット。その後は、押し込まれる時間が多くなるも、リードをきっちりと守り切ったアウェーチームが、そのまま2−1で逆転勝利を収めた。
代表帰りで62分までプレーし、同点弾に関与した旗手と、フル出場で自慢のスプリント能力と体力を生かし、特に守備面で貢献した前田には、現地メディアも一定の評価を下している。『THE CELTIC WAY』は採点記事で、前者に「6」、後者に「8」を付け、それぞれこう綴っている。
「2月のように、この試合で自分をアピールするのは難しいだろうが、1点目の場面ではインパクトを残した。62分、ハタテの1日は終わり、その時点で彼は完全に疲れ切っているように見えた」
「マエダの負けず嫌いな性格は、ダービーにインパクトを与えるのに適しており、どちらかのウイングだろうと、中央だろうと、レンジャーズのディフェンスはこの日本代表選手をどうやって足止めすればいいのか分からなかった」
さらに『Glasgow Times Football』も旗手に対し、同様に「6」を付け、「前回のダービーマッチでは主役だったが、今回はかなりおとなしい。スリルのないパフォーマンスだったが、前半の逆転劇で重要な役割を果たした」と伝えているほか、『The Sun』は前田に「8」を与え、以下のように激賞している。
「
セルティックのために、彼の意欲と走力はすさまじいものがある。決して止まらない。疲れ知らずで、卓越したチームプレーで、執拗なまでにクロージングを行なう」
宿敵との大一番を制し、勝点差を6に広げた
セルティック。2年ぶりのリーグ制覇へラストスパートだ。昨年12月以来、長期離脱中の古橋の復帰も間近となっており、初の日本人カルテット揃い踏みにも期待がかかる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部