ホームでの第1レグを1-0で制したパリSGは、39分にネイマールの縦パスからキリアン・エムバペが先制ゴールを奪い、リードを2点に広げる。
しかし後半、61分に守護神ジャンルイジ・ドンナルンマがベンゼマにプレスを掛けられ、慌ててパスミス。これを拾ったヴィニシウス・ジュニオールのパスからベンゼマに1点を返されると、76分にもカウンターからベンゼマに決められ、同点とされる。
一気呵成に出るマドリーの勢いを止められず、その2分後に今度はマルキーニョスのパスミスを三度ベンゼマにダイレクトで叩き込まれ、逆転を許す。リオネル・メッシが沈黙した攻撃陣も、エムバペ以外は見せ場を作れなかった。
【動画】パリSGの信じられないミスからベンゼマに決められた2ゴール 欧州屈指のタレントを抱えながら、あっさり逆転を許したパリSGを元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏は酷評。『BT Sport』で語った内容を『BBC』が伝えている。
「PSGが自爆ボタンを押すのを、チャンピオンズ・リーグのノックアウト・ラウンドで何度も見てきたから、驚かないよ」
そう辛辣に皮肉ったファーディナンド氏は、「それがこのクラブのメンタリティであり、文化だ。 これはこのクラブにとって、目新しいことではない」と続け、こう課題を指摘している。
「彼らは素晴らしいタレントがいるが、その日のメンタリティが正しくない時でも、試合に踏み留まらないといけない。 彼らはそれをしなかった。 それはPSGの根深い文化の一部だ」
苦しい展開になると一気に崩壊してしまう――。タレント軍団の脆さをそう糾弾した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部