iPhone 13 Proのカメラで人物を撮影したところ「顔が木の葉に置き換わったような写真」が撮影され、話題となっています。
話題の写真を撮影したのは、iOS向けソフトウェアの開発者であるミッチ・コーエン氏です。コーエン氏が屋外で集合写真を撮影したところ、ある女性の顔が木の葉に置き換わったような奇妙な写真が撮影されてしまったとのこと。実際にコーエン氏が投稿した以下の写真を確認すると、写真に写っている人物の首から上が木の葉に置き換わったように見えます。
コーエン氏は上記の写真と同時に写真が「iPhone 13 Pro」で撮影されたことを示すExifデータの画像も投稿。さらに「おかしな設定はしていません」と述べ、問題の写真がiPhoneの標準カメラアプリで撮影されたものであることを強調しています。
このコーエン氏の投稿はiPhoneの画像処理の問題を示すものとして大きな話題を呼びました。そして、投稿の翌日にはプロ向けカメラアプリ「Halide」の開発者であるセバスチャン・デ・ウィズ氏がコーエン氏に対して問題の写真の「オリジナル写真」と「前後に撮影した写真」を提供するように求める事態にまで発展しました。
ところが、ウィズ氏による分析の結果、問題の写真は「iPhoneの画像処理によって人物の顔が木の葉と置き換えられた写真」ではなく、「人物とiPhoneの間に位置する木の葉が写り込み、圧縮効果によって顔と置き換わったように錯覚してしまう写真」であることが明らかになりました。実際にコーエン氏が撮影場所を確認したところ、ウィズ氏の指摘通りの位置に木の葉を付けた木の枝が伸びていたことが判明。コーエン氏が以下のツイートと共に投稿したムービーを見ると、背景の落葉に紛れて見えにくい位置に枝が伸びていることが分かります。
コーエン氏は今回の事例を受けて「私の目で見ることができなかった木の葉を正しく認識できたiPhoneのことを称賛します」と述べています。