インテルは22日にトリノを1-0で撃破して2021年のリーグ戦を終えたが、この1年間は指揮官交代がありながら見事な戦いぶりだった。
今年のリーグ戦での成績を振り返ると、得点を奪えなかったゲームは1つしかない。今夏にFWロメル・ルカクを失いながらも得点力を落とさなかったのは大きい。今季もここまで19試合でリーグトップの49得点を記録しており、ルカクやアクラフ・ハキミの抜けた穴を全員で埋めた印象だ。
1年を通してみると、今年のインテルがリーグ戦で奪った得点数は104得点。現セリエA最高の攻撃集団なのは間違いない。
また、今年はホームで強かった。今回のトリノ戦もホームゲームだったが、ホームでの戦績は19勝2分。勝ち点の取りこぼしはほとんどなく、ホームを要塞に出来たのは大きい。ホームで確実に勝ち点を稼げることはチームの自信にもなり、リーグを戦い抜くうえでは重要な要素だ。
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、セリエAで1年の間にホームで19勝も挙げるのは2016年のユヴェントス以来だという(当時のユヴェントスは20勝)。
昨季インテルがスクデットを獲得した際には、絶対王者ユヴェントスの弱体化が影響したとの見方もあった。しかし、この1年の成績を見れば素直にインテルの強さを称賛すべきだろう。数年前の盤石な状態のユヴェントスであったとしても、今のインテルを止められるかは分からない。
このまま連覇を果たすのか。年明けにはリヴァプールとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦も控えており、リーグ戦の勢いを持ち込めれば面白いゲームとなりそうだ。