大野は、嵐イチの人気だった。表紙を飾った雑誌は軒並み売れ、完売になった。歌とダンスがずば抜けており、コリオグラファー(振付師)としても才能を発揮。創作活動も続けた。過去10年にわたって手がけたアートを08年に、作品集と個展で発表。15年、20年にも成功させ、15年には公式グッズとして「FREESTYLE II 5年日記帳」を発売した。
日記帳だった理由は、自身がデビューから毎日付けていたからだ。常々ライブのMCでは明かしていたが、結成15周年を記念して放送された特番「嵐 LIVE & DOCUMENT 〜15年目の告白〜」(NHK総合)で、その日記を初公開。“5年日記帳”は、自身の実生活がグッズ化につながったわけだ。
アート創作で徹夜しても、日記はサボらなかった。ひと言だけの日もあったが、毎日書くことをノルマにしていた。その頑なな姿勢をトレースしたのが、“怪演女優”として多数の人気ドラマに出演している松本まりか。大野とは舞台「プーシリーズ Episode I アマツカゼ〜天つ風〜」(08年)で共演。当時は女優として迷走していたため、主演俳優にガチ相談していた。