一つの
アプリで、WAON POINTの利用(つかう)・付与(ためる)・照会・交換、
電子マネーや新たに提供するコード決済での支払い、「お気に入り店舗」のキャンペーン情報の確認などが可能になる。なお、コード決済は
イオンマークのついたクレジットカード・デビットカードの登録が必要。
配信開始を皮切りに、利便性向上に向け、支払手段の拡充や各社が提供する
アプリ・サービスの連携など、機能を随時追加・更新していく。
アプリ名の「アイ」は「私の〜」から名付けた。「お気に入り店舗」(最大5店舗)に登録可能な店舗は、当初は
イオン北海道、
イオン東北、
イオンリテール、
イオン九州、
イオン琉球、
イオンモール、OPAの各店舗のみだが、段階的に拡大を進める予定。
既に、9月11日から
イオンマークのあるクレジットカードやデビットカードの支払いで付与するポイントをカード独自の「ときめきポイント」から「WAON POINT」に変更し、ときめきポイントを1ポイントからWAON POINTへ交換して利用できるサービスを開始すると発表済み。WAON POINTをグループ共通ポイント化する。
電子マネーWAONの利用を積極的にPRしている店舗を対象に、オンラインからリアルに進出した楽天の楽天ポイントによる経済圏「楽天経済圏」や、リクルートやKDDIなど複数の有力企業が参画する「Pontaポイント経済圏」への対抗が鮮明になってきた。
なお、WAONは年内にAppleのウォレットサービス「Apple Pay」に対応する予定。セブン&アイグループの
電子マネー「nanaco」も年内にApple Pay対応を表明している。WAON、nanacoのApple Pay対応は、ポイント・決済を軸とした他の経済圏への対抗とカード保有者よりも
スマートフォンアプリ利用者を重視する、モバイルファーストの動きといえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)