記者は2019年5月、同年10月にも
PayPayの広報担当者に「いつ
三菱UFJ銀行が登録できるようになるのか」を質問したことがある。
その際の回答は、「手続きを進めてはいるが、登録できるようになるかは時期も含めてまだわからない」というものだった。今回も同様の質問を投げかけたところ「現状、以前と変わらないステータス」との回答だった。まだ時間がかかりそうな状況だ。
ただ、現状、
三菱UFJ銀行から
PayPayに残高をチャージできるケースが“皆無”というわけではない。19年9月30日に
PayPayが資金移動業に登録を完了したことに伴い、「Yahoo!マネー」が「
PayPay」と統合。これにより、同日より前に「Yahoo!ウォレット」で「Yahoo!マネー残高」にチャージする銀行口座として
三菱UFJ銀行を登録していたユーザーが、Yahoo!マネーを
PayPayに引き継ぐと、
PayPay残高のチャージ方法として
三菱UFJ銀行が利用できるようになっている。
こういった事例を念頭に置きつつ、
PayPayと、
三菱UFJ銀行に対応している「LINE Pay」が22年4月に統合すると考えると、統合前に
三菱UFJ銀行をLINE Payに登録していたユーザーは、統合後にLINE Payの情報を引き継げれば
三菱UFJ銀行を
PayPayに登録できる可能性がある。
この可能性についても広報担当に確認してみたところ、「どのように開発を行うかによっても異なってくるが、まだサービスの統合部分などは協議中のため、そのようなケースが起こるかどうかはわからない」との回答だった。
回答の通り、Yahoo!ウォレットの場合はもともと同じグループ内での統合だから引き継ぎが可能だったと想定すると、3月に経営統合したばかりのLINE Payへの引き継ぎは技術的に難しい、というケースも考えられる。
PayPayとLINE Payの統合まではまだ半年以上時間があるが、スムーズに統合できなかった場合、ユーザーにとって使い勝手が悪くなる場合もある。どのように統合するのか、今後の動向にも注目していきたい。(BCN・南雲 亮平)