欧州選手権(
EURO2020)のグループE第1節が14日に行われ、
スペイン代表は
スウェーデン代表と0-0で引き分けた。第2節ではスペインが19日にポーランド代表と、
スウェーデンが18日にスロバキア代表と対戦する。
ルイス・エンリケ監督率いるスペインは4-1-2-3の布陣でスタート。新型コロナウイルスの陽性判定を受けたMFセルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)を欠く中、MFロドリ(マンチェスター・C)を中盤のアンカーで起用した。
一方、
スウェーデンは3月にFWズラタン・
イブラヒモビッチ(ミラン)の代表復帰に沸いたが、39歳のベテランはシーズン終盤の負傷で今大会を欠場。ヤンネ・アンデション監督は従来の4-4-2で臨み、2トップの一角にはFWアレクサンデル・イサク(ソシエダ)が入った。
試合はスペインが圧倒的にボールを支配して押し込む展開となる。前半16分、PA手前右のMFコケ(A・マドリー)がクロスを送り、フリーのMFダニ・オルモ(ライプツィヒ)が頭で合わせるも、GKロビン・オルセン(エバートン)のファインセーブで先制とはならない。
前半29分にはオルモがPA左脇から折り返し、ノーマークでPA内中央に飛び込んだコケが右足で合わせる。しかし、クロスバーの上へ。さらに同38分、左サイドのDFジョルディ・アルバ(バルセロナ)が送った浮き球パスの処理をDFが誤り、FWアルバロ・モラタ(ユベントス)がPA内中央で絶好のチャンスを迎えるが、右足のシュートはゴール右に外れた。
すると前半41分、耐えていた
スウェーデンにも好機が訪れる。GKオルセンのロングボールの流れからイサクがPA内右に進入し、右足でシュート。ゴール前をカバーしていたDFマルコス・ジョレンテ(A・マドリー)に左足で触られ、右ポストに当たったボールはGKウナイ・シモン(ビルバオ)にキャッチされた。
前半に約8割のボールポゼッションを記録しながら均衡を破れなかったスペインは、後半も立ち上がりから攻勢を続ける。後半5分、オルモのパスが複数の相手に当たってPA内やや左にこぼれ、モラタが右足を振り抜く。しかし、ゴール左に外れ、またしても先制のチャンスを逃した。
後半16分には
スウェーデンのカウンターから、PA内右のイサクが3人に対応されながらもファーサイドにパスを出す。フリーのFWマルクス・ベリ(クラノスダール)が押し込むだけという決定機を迎えるが、うまく右足で合わせられず、ゴール左に外れた。
終盤も
スウェーデンを押し込み続けるスペイン。後半45分には右サイドのMFパブロ・サラビア(パリSG)が左足でクロスを送り、FWジェラール・モレノ(ビジャレアル)が至近距離からヘディングシュートを放つが、GKオルセンに止められる。互いに最後までゴールを奪えず、スコアレスドローに終わった。