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「『午後の紅茶』の味って、実は35年前から少しずつ変わってきているんです。お客さまへの調査を続けていまして、時代に応じてその時代に合った味へリニューアルを行っています。たとえば、2018年にはストレートティーだけリニューアルしているんですが、そのときには紅茶の華やかな香りをより際立たせたいというコンセプト。そうやって、お客さまに選んでいただけるように時代を重ねてきました」
「35年前の発売開始時も、『午後の紅茶』は手淹れの紅茶と同じように茶葉から抽出した本格的な味を楽しんでもらいたいということで開発しています。茶葉から抽出した紅茶の赤いキラキラを伝えたい。でも、当時主流だった缶飲料ではそれが伝わりません。それは透明なペッボトル紅茶だからこその、こだわりのひとつだと聞いています」
「たとえばミルクティーでは、ストレートにミルクを入れてミルクティーにしているわけではないんです。一般的な手淹れの紅茶ならば、ストレートティーにミルクを注いでミルクティーにしますが、『午後の紅茶』はそれでは作れない。茶葉も含めてまったくの別物として開発していると言っていいですね。レモンティーも同様で、それぞれのこだわりを持って作ってきました。ずっと午後ティーを飲んでいただいているお客さまも、それぞれ別のものと思っている方が多いと思いますよ」
「そうですよね、正解がないところから始まっているから、開発担当者はかなり苦労したと思いますよ(笑)。まずは過去10年分のストレートティーのレシピを作ってもらい、それをもとにして開発を進めていきました。私も10年分飲んだんですけど、いちばん好きなのは2008年のもの。甘さの質とか茶葉の香りの立ち方が、午後ティーらしいなあと。で、そこからいくつかに絞ってお客さまに調査して、それをとっかかりに茶葉の配合などを見直していきました」
「それこそディンブラ茶葉50%も80%も試してもらいましたし。もう無限の組み合わせの中から答えを見つけ出す作業でしたね。ミルクティーやレモンティーだったらミルクやレモンの味とのバランスもありますから、そこも調整していかなければいけませんし……。単においしければいいというわけじゃないんです。午後ティーらしさがなければ、それは『午後の紅茶』ではないですから」
「私たちも普通に使いますよね。これは午後ティーらしいね、とからしくないね、って。飲めば、わかるんですよ(笑)。『午後の紅茶』は飲んでリラックス、ほんのちょっとだけ何気ない幸せを感じてもらいたいと思って作っています。35年間、お客さまに幸せなときめきをお届けする…というのが午後ティーの軸。日常にちょっとしたときめき、幸せをお届けすることができれば」
「他の飲み物、水やお茶と比べるとまだまだ紅茶を飲む機会が限定的なのかな…と思いますね。近年はタピオカブームもあって広がってきているのは間違いないんですけど、お茶などと比べると日常的な飲み物にはなりきれていない。だから、『午後の紅茶』を通じてもっと紅茶に親しんでもらえる人が増えるといいな、とも思っています。自宅で手淹れの紅茶を楽しむ人が増えたり、『午後の紅茶』のおいしさをもっと感じてもらえたらと思います」
「私がいちばん好きなのは、やっぱりストレートティーですかね。どんな食べ物にも合うし、時間も選ばない。レモンはお風呂上がりやスポーツの後、すっきりしたいときによく飲みます。で、ミルクティーは、アイスクリームが大好きなので、バニラアイスにかけて混ぜて食べるのがたまらないんです。シェイクみたいにして食べる。とても美味しいですよ。結局、いちばん強いのは好きって気持ちだと思うんです。理屈ではない、そういう好き。発売35周年、そしてこれからの『午後の紅茶』も、ひとりでも多くの人に、理屈抜きに好きだと思ってもらえるようになれば、何よりだと思っています」