リバプールのフィルジル・ファン・ダイクやジョルジニオ・ヴァイナルダム、マンチェスター・シティへの移籍が決まったネイサン・アケー、リヨンのメンフィス・デパイなど実力者が順当に名を連ねている。
そんななか、大きな話題を読んでいるのが、初招集されたPSVのMFモハメド・イハッターレンだ。
ラスト30メートルの崩しとフィニッシュで違いを生み出す18歳は、「ネクスト・スナイデル」との呼び声が高く、オランダの年代別代表に選ばれてきたエリートだ。
19−20シーズンは、PSVで公式戦34試合に出場するなどスタメンに定着。日本代表MFの堂安律らともにチームの攻撃の一翼を担い、9ゴール・9アシストとブレイクを果たした。
昨年9月には、家族がルーツを持つモロッコからA代表入りを打診され、生まれ育ったオランダとの選択を迫られた。病気の父親の看病を優先するために結論を先送りしたが、翌月にその父が他界。考え抜いた末にイハッターレンは
オランダ代表を選んだのだった。
その決断を後押したのが、先日、バルセロナの新監督就任が決定した元
オランダ代表のロナルド・クーマンだ。
「KNVBを通して彼と彼の家族と何度も話し合った。彼を説得するためにできる限りのことをしたよ」と話している。
主に4−3−3や4−2−3−1を使用する
オランダ代表では、ウイングや2列目での起用が予想されるイハッターレン。9月にA代表デビューを果たすのか。注目が集まる。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部