先頭に「'」を入れて文字列とすれば、「001」と表示されるが、計算では使えなくなってしまう。
実は「ユーザー定義」を使えば、そんな悩みも解決できるのである。
●計算もできて、「001」と入力できる「ユーザー定義」セルの書式設定では、数値や通貨、日付などといった書式が用意されている。まずは書式を設定したセルを右クリックして「セルの書式設定」を選び、設定画面を表示してみよう。
「数値」を選択すると、
小数点以下の桁数や桁区切りを使用するかどうか、そして負の数をどのように表示するかといった設定ができるようになっているが、残念ながら桁数を指定する項目は用意されていない。
そこで「ユーザー定義」の出番なのだ。
「ユーザー定義」とは、言葉の通り、
ユーザーが独自に設定することができる定義のことだ。
これを使って「常に3桁で表示する」という設定を作ってみよう。
分類で「ユーザー定義」を選択したら、「種類」に表示したい桁数分だけ「0」を入力して「OK」をクリックする。
これで数字がすべて3桁で表示されるようになった。
表示形式を変えただけで数値は数値のままなので、計算にも利用できる。
●日付の桁数を揃えたい同じように、日付を入力するときも、1桁と2桁が混在していると、表示が不揃いとなり、ガタガタに表示されて見た目も良くない。
「2020/06/01」のように桁数を揃えて表示されるように設定してみよう。
今度は「種類」に「yyyy/mm/dd」と入力する。
ちなみにyは年、mは月、dは日を表している。
「OK」をクリックすると、日付の桁数が全部きれいに揃って表示される。
●ハイフンなしの郵便番号を、ハイフンありにしたい住所録の郵便番号がハイフンなしだったけど、ハイフンを入れたい。
こんな時にもユーザー定義が利用できる。
「種類」に「000-0000」と入力してみよう。
「OK」をクリックすると、ハイフンの入った郵便番号にすることができた。
書式設定は、あらかじめ設定しておくこともできる。
たとえば「000-0000」という書式に設定しておけば、入力する際には、ハイフンを入れずに7桁の郵便番号を続けて入力するだけでハイフンを入れてくれる。
入力時の手間を省くことができるというわけだ。
このように簡単な設定だけで便利に使える「ユーザー定義」、ぜひ活用しよう。