長谷部は14年7月にニュルンベルクからフランクフルトに加入すると、アジア人最多出場記録を樹立し、公式戦200試合に出場している。2016-17シーズンには長谷部がリベロを務めた試合でチームが負けないことから、現地ではフランクフルトの“カイザー(皇帝)”と呼ばれた。
記事では、長谷部がキャリア晩年、30代半ばにリベロという新境地を切り開いた点について特筆されている。当初は本職のボランチが主戦場だったが、ニコ・コバチ監督が指揮した2017-18シーズンにリベロ起用で開花。
「『リベロ・ハセ』はフランクフルトでの彼のキャリアの秋に再び開花した。
アイントラハト・フランクフルトは彼に完全に新しいポジションを発見し、リベロという新しいキャラクターを与えた」
「彼は熟練したブンデスリーガのプロになった。ハセベは2010年から日本代表のキャプテンを務めているが、ドイツではスターではなかった。常に良い選手で、常に重要な役割を担っていたが、決してスポットライトを浴びていたわけではなかった」
「ハセベのポジションについて再考し、変更したのはニコ・コバチだった。突然、ハセベが守備のオーガナイザーとなり、それが成功した」
翌シーズンからはアドルフ・ヒュッター監督体制でも経験値を生かしてチームを牽引。試合の流れを的確に読むインテリジェンスでディフェンスに安定感をもたらし、地位を確立した。記事では局面を変える最終ラインからの正確なパスも高く評価されている。