日本でも感染者が報告されている
新型コロナウイルスの影響は、サッカー界にも波及している。30日には、
中国サッカー協会がスーパーリーグ(1部)を含むすべてのカテゴリーでシーズンの開幕を延期すると発表。さらにアジア・サッカー連盟(ACL)もアジア・チャンピオンズリーグのグループステージ第1節から3節までに中国で開催予定だった試合を、第4節以降に変更することを決定した。
さらなる感染拡大の可能性も危惧されている今回の騒動に、中国でプレーする助っ人外国人選手たちの心中も穏やかではないようだ。
かつてバルセロナでも異彩を放ち、現在は広州恒大で活躍するブラジル代表MFのパウリーニョは、スペイン紙『Mundo Deportivo』の取材に対し、「正直に言うと、中国から出て行くことも考えた」と告白している。
「今回のコロナウイルスの影響で、僕は中国から出て行くことを真剣に考えたよ。家族を不安にさせたくなかったからね。でも、彼ら(広州恒大)は僕に安心して眠れることを保証してくれた。
今は、『極力、家から出ないように』と言われているよ。ただ、僕らはACLで韓国、日本、マレーシアでプレーしないといけないから毎日トレーニングはしている」
退団を考えたというパウリーニョに同調するように「残念ながらとてもデリケートになっている」とウイルスの脅威を口にしたのは、かつてJリーグでもプレーしたフッキだ。
現在、上海上港のエースは、ブラジル・メディア『UOL』のインタビューで、次のように答えている。
「残念だが、コロナウイルスのせいで、とてもデリケートになっているよ。こういったことを経験したくはなかったが、周りでは色々なことが起こっている。だが、僕は現場で素晴らしい仕事をしている全ての医師たちを祝福したい。そういう人たちを大切にしないといけない」
いまや世界規模での広まりを見せつつある
新型コロナウイルスは、アジアのサッカー界に小さくない影響を与えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部