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新R25
【末永雄大(すえなが・ゆうた)】アクシス株式会社・代表。リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年から自立型人材のキャリア育成をテーマに、転職エージェントとして活動中。ビジネスパーソンのキャリアリテラシー向上のため、月間読者20万人を超える転職ノウハウメディア「すべらない転職」の編集長としての情報発信もおこなう。2013年より、Yahoo!ニュースでもキャリアや働き方についての記事を寄稿中
出典 https://next.rikunabi.com(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社リクルートキャリア求人数:約4万900件※2020年1月24日時点の公式サイトより対応エリア:全国特徴:数ある転職サイトのなかでも圧倒的な知名度を誇るサービス。会員数は910万を突破し、毎月約10万人が新規登録をしています(2019年4月〜2019年6月平均)。さらに、掲載求人数も4万件以上と、転職サイトの中ではダントツ。企業からスカウトメールが届くサービスもあり、豊富な求人案件のなかから自分に合ったものを選べます。
公式サイトをチェック(https://next.rikunabi.com/)
末永さん:リクナビNEXTは、求人案件の数と幅広さがとにかく圧倒的ですね。若手からミドル層まで対象年齢が幅広く、扱っている職種・業種もさまざま。これは、リクルートグループ自体の強みとも言えます。
いちかわ:リクルートの強み…というと?
末永さん:リクルートは昔から、優秀な法人営業を多く抱えていることで有名です。幅広い求人案件が集まるのは、リクルートの“営業力”がモノを言っているからでしょうね。さらにリクルートキャリアは全国に営業所を持っているだけあって、首都圏の大手・ベンチャー企業から地方の中小企業まで、多様な求人案件が揃っています。なので東京のみならず、Iターン・Uターン転職を考えている人にも役に立つはずです。
いちかわ:なるほど。「たくさん求人案件を見たい」という人にとっては心強いですね。
末永さん:はい。ぼんやり求人案件を見ているだけでも、興味のある職種にはどんなスキルが求められているのか…などの相場感がなんとなく見えてくるはずです。転職初心者は、まずリクナビNEXTを覗いてみるといいでしょう。
ここからは、編集部が調査した「リクナビNEXTの評判」の真偽を末永さんに判定していただきます。いい評判から悪い評判まで、さまざまなウワサがはびこっているようですが…その真相はいかに?
いちかわ:リクナビNEXTは「検索しやすい」という評判があるようです。検索画面って、どのサイトもあまり変わらないと思っていたんですが…どうなんでしょう?
末永さん:その評判はホントです。数年前にサイトが改修され、求人検索画面が非常に使いやすくなりました。使い勝手は、ほかと比べても群を抜いていると思いますよ。職種や勤務地、雇用形態などの基本的な条件はもちろん、従業員数、設立年数などの細かい条件まで指定できます。バーを動かして年収を指定できるのもユニークな特徴です。
いちかわ:この「こだわり条件」というのはなんでしょう?
末永さん:会社の業績や休暇・制度など、細かい条件まで絞り込める機能です。
末永さん:成長企業に出会いたいなら「上場企業・株式公開企業」や「2年連続売上10%UP!」などにチェックすればいいですし、ワーク・ライフ・バランスを重視したいなら「月平均残業時間20時間以内」「フレックス勤務OK」などを選びましょう。
いちかわ:ここまで細かく絞れるのはすごい! 希望の求人案件に出会える確率が高そうです。
いちかわ:リクナビNEXTは「診断コンテンツが自己分析に役立つ」という評判も多いようですが…これってどういうことなんでしょう。転職サイトなのに自己分析ができるんですか?
末永さん:ああ、それは無料で使える「グッドポイント診断」のことですね。
末永さん:所要時間が約30分と少々長いですが、その内容は無料とは思えないほど本格的。社交性、現実思考、決断力、柔軟性など18種類の特性から、自分の強みを見つけられます。企業への応募時に、診断結果を添付することも可能。自分の強みをスムーズにアピールできますよ。
いちかわ:おぉ、単なる自己満足にとどまらないんですね!
末永さん:その精度の高さが評判を呼び、有料の才能診断ツールの定番「ストレングスファインダー」の代わりに活用している人もいるようです。
いちかわ:無料で本格的な自己分析ができるのはありがたいですね!
末永さん:ほかにも有識者が解説する「転職成功ノウハウ」や、履歴書・職務経歴書のテンプレートなど、求職者をサポートするコンテンツが非常に充実しています。これらのサービスも、合わせて使ってみると便利ですよ。
いちかわ:ここまではいい話ばかりでしたが、リクナビNEXTには悪いウワサもあるようです。どうやら「ブラック企業の求人案件が多いらしい」と耳にしたんですが、これは本当ですか?
末永さん:多いかどうかは定かではありませんが、質の低い求人案件に当たる可能性はあります。というのも、知名度の高さゆえに転職志望者が最初にリクナビNEXTを見るのと同じように、企業が最初に出稿を検討するのもリクナビNEXTなんです。その結果、幅広い求人案件が集まっている一方で、いわゆる“ブラック企業”の求人案件が混ざっているのも事実です。
いちかわ:なるほど…。そういう案件を避けるために、できることはありますか?
末永さん:まずは先ほどご紹介した「こだわり条件検索」を駆使して、希望に合った求人案件を絞り込むこと。そして、ほかの転職サイトも併用することです。
いちかわ:併用…ですか?
末永さん:ええ。志望業界がある程度絞れたら、その業界に特化した転職サイトにも登録してみましょう。特化型の転職サイトは、該当の領域だけで見ると求人の数・質ともに総合型より上回っているため、よりよい案件に出会える確率が上がります。たとえばベンチャー企業の求人は「Wantedly」や「Green」が豊富です。ハイクラスの求人案件を見たいなら「AMBI」や「キャリトレ」「ビズリーチ」が強いですね。リクナビNEXTはあくまで“転職の入り口”として捉え、自分の目指す方向が定まったら、そこに特化した転職サイトを併用するのが成功の秘訣です。
いちかわ:リクナビNEXTには、自分から応募するだけじゃなく、企業からのスカウトを受けられる“オファーを待つ”サービスもあるんですよね。「便利」という声と「メールが大量に来て鬱陶しい」という声があって賛否両論のようですが、実際のところはどうなんでしょう?
末永さん:僕は「オファー」に頼る転職はあまりおすすめしていません。基本的にオファーメールは “ただのDM”だと思ったほうがいいですね。
いちかわ:そうなんですか?オファーと言うくらいだから、自分の経歴が評価してもらえているのかと…。
末永さん:いえ、企業からのオファーメールは、機械的に一括送信されているものがほとんどです。たとえば「営業経験3年以上」など、一定の基準に当てはまる人に送られているため、オファーとは名ばかり。ほとんどのユーザーに大量のオファーが届いているのが現実です。なかには書類選考をパスできる「面接確約オファー」というスカウトもありますが、面接で優遇してもらえるわけではありません。それなのに「自分は評価されている」と思い込んで適当に面接を受けると、あっけなく落とされる可能性もあるので注意しましょう。
いちかわ:そうなんですね…。オファーは「応募する手間が省けてラッキー」くらいに思っておいたほうがよさそうですね。
末永さん:ただ、数はあまり多くないですが、なかには企業の担当者が心を込めてオファーメールを書いてくれているケースもあります。オファーメールが来たらきちんと文面を読み込んで、自分の目で判断しましょう。そして、自分の力だけで転職するのが不安なら、オファーを待つだけでなく転職エージェントを頼るのもおすすめです。専門のアドバイザーが自分に合った求人を提案してくれるうえに、入社までのサポートもしてくれます。転職初心者の方にとっては心強いと思いますよ。リクナビNEXTを使う場合、同じリクルートキャリアが運営する「リクルートエージェント」もチェックしてみるといいですね。転職の効率を上げたいなら、ぜひ転職エージェントへの登録も検討してみてください。
リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い | 転職エージェントならリクルートエージェントhttps://www.r-agent.com/service/chigai/リクナビNEXTとリクルートエージェントの違いはこちらをチェック
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