ライブは「生きている実感が湧く場所」。着実に階段をのぼるDa-iCEが、5人で見たい“未来”

結成から約9年、メジャーデビューから約6年の時間をかけ、着実にファンを増やし、ステップアップしているダンス&ボーカルグループ・Da-iCE。

最新シングル『BACK TO BACK』の初披露フリーライブには、5000人ものファンが詰めかけた。さらに年明け1月には、Da-iCEが初ライブを行った“ホーム”ともいえる渋谷の、もっとも大きなライブ会場である代々木第一体育館での単独公演も決定している。

そんな彼らに、今見たいと思っている“景色”について聞いた。はたから見れば、順風満帆のように見える5人が、胸の奥に抱いている願いとは…。

真剣なトーンで挑んだインタビューだったが、最後には大爆笑に包まれることに。長い時間をともにしてきた彼らの、息の合ったインタビューをお届けしよう。

撮影/川野結李歌 取材・文/有竹亮介
▲左から、岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝

ヒット曲が欲しいな、って気持ちはあります

最新シングルは『BACK TO BACK』という意味深なタイトルですが、どのような思いが込められているのでしょう?
大輝 ひとつは、メンバー、スタッフ、ファンの方々、みんなと「BACK TO BACK(背中合わせ)である」という意味。もうひとつは、「“BACK”にBACKする」。インディーズ時代の『I’ll be back』を含め、「BACK」がつく楽曲が多くて、それらの楽曲には僕たちDa-iCEの前向きな気持ちが込められていてずっと大切にしてきているので、それを振り返りながら一度、原点回帰するという意味を込めて、このタイトルにしました。
▲工藤大輝(くどう・たいき)
1987年6月28日生まれ、北海道出身。B型。
思いの込もった1曲ですね。“原点回帰”ということで、メジャーデビューからの6年間を振り返って、今どう感じますか?
大輝 ライブのステージが右肩上がりで大きくなっているのは、毎回幸せだし、意味を感じますね。停滞するより、上がっていくほうが絶対にいいから。
雄大 ツアーファイナルではいつも新しい発表をさせてもらうんですけど、止まることなく進み続けられるのは、支えてくれるスタッフ、応援してくださるファンの皆さんのおかげだと思います。でも、まだ達成感は味わってないし、現状に満足はしてません。
ツアーファイナルでの発表で、とくに思い出深いものはありますか?
 サプライズ度でいうと、「Live House Tour 2015-2016 -PHASE 4 HELLO-」で発表した日本武道館公演じゃないですか?
 僕らが、スタッフさんからサプライズされちゃいましたからね。
想太 我々全員、大号泣でしたから。
▲花村想太(はなむら・そうた)
1990年8月15日生まれ、兵庫県出身。A型。
日本武道館といえば、デビュー当時から掲げていた目標でしたよね。
想太 日本武道館の発表は、“階段”ではなくて“エスカレーター”に近いというか、目標だった舞台が急に目の前に出てきた感じで、余計に感動しましたね。まだ無理だと思ってたんで。
 「武道館だ!」ってあれだけ喜んだ後に、「…ヤバくね?」ってなりましたよね。
想太 その日って、キャパ3000人強の豊洲PITを初めて売り切った公演だったんですよ。自分たち的に快挙を成し遂げた日に、そのキャパ約3倍の日本武道館が発表されるなんて(苦笑)。
 しかし、そんな日本武道館ライブの、フタを開けてみたら…。
大輝 (すかさず)満員でした!
 ありがとうございます!
▲岩岡徹(いわおか・とおる)
1987年6月6日生まれ、千葉県出身。O型。
1つひとつ目標を成し遂げてきた皆さんですが、これからの目標や、課題感はありますか?
大輝 ヒット曲が欲しいな、って気持ちはあります。常に新曲は胸を張って世に出しているものの、自分たちの知らないところで爆発的に広まっていく現象をまだ体感したことがないので、経験したいですね。
 課題としては、知名度が出てきますね。運も必要な世界だけど、その運を掴み取るために必要なことは、楽曲しかり、ライブしかり、1つひとつを丁寧に続けていくことなんだと思います。
 毎公演、ベストなものを見せられるようにって心がけているし、5人全員が+αを考えていけば、もっといいものが届けられると思います。お客さんに響くパフォーマンスを見せたいですね。
想太 ライブでいえば、MCや煽りをもっと磨くことができれば、楽曲がより輝くと思ってます。煽りすぎてもよくないし、煽りがなくてもよくない。僕的には、そこをもっと勉強したいですね。

会話の9.5割を占めているのはボーカルの2人

最近はソロ活動も活発化していますが、改めて「5人揃ってこそのDa-iCEだなぁ」と思う瞬間は?
雄大 5人だと楽屋が楽しいですね。ソロイベントのときは、マスク、イヤホン、アイマスクをして、ひたすら寝てたんで。
 ソロだと、楽屋でも1人ですからね。
大輝 ボケても、誰も拾ってくれないし。
想太 雄大くんのライブに出させていただいたことがあるんですけど、雄大くんがMCで1人でボケてて、お客さんが3秒後くらいに笑うんですよ。ボケを理解するのに時間がかかってて、めっちゃ面白いっすよ(笑)。
雄大 バラすなよ(笑)。
▲大野雄大(おおの・ゆうだい)
1989年4月1日生まれ、愛知県出身。A型。
 僕は、ライブで「やっぱり5人だなぁ」って感じます。メンバーと向き合う振りのときに目配せするのは、グループならではなんだろうなと思いますね。
 各々の仕事があって、1週間くらい会わないときもあるんですよ。その後に全員揃って、みんなの近況報告トークが止まらないときに、グループってこんな感じだよなって。
雄大 みんな、うるさいよね。
想太 いやいや、誰を筆頭にうるさいんですか!
大輝 会話の9.5割は、ボーカルの2人(雄大、想太)だよ。
雄大 「ボーカル」って括ったら、僕も入っちゃうじゃないですか!
 2人ともだよ! もはや9.8割くらいを占めてるよね。
大輝 俺らは、2人の会話につき合ってるだけだから。
雄大 …みんな、もっとしゃべれ!(笑)
 こういう会話を聞いてるときに、グループっていいなってすごく思いますね(笑)。
▲和田颯(わだ・はやて)
1994年2月3日生まれ、群馬県出身。O型。

僕らのライブが“あしたへのエネルギー”であってほしい

新曲『BACK TO BACK』は、大輝さんがスウェーデンで制作されたんですよね。
大輝 去年、スウェーデンで『Live goes on』って曲を作ったときに、いろんな方と共作させてもらって、自分の中で掴んだものがあったので、今年もスウェーデンに行きました。K-POPなどで勢いのある楽曲を作っている方と一緒にできたら、攻めた曲が作れるかなって。
力強いダンスチューンですが、最初から方向性を固めて制作したんですか?
大輝 Da-iCEの今までの楽曲を聴いていたら、「盛り上げられるけどカッコいい曲」が少ないと思ったんです。盛り上げる曲となると『ハッシュ ハッシュ』や『エビバディ』になるけど、そこからさらに成長するにはどういう曲が必要か考えて、作った感じです。
最初からシングルになる想定で?
大輝 まったく決まっていませんでした。メンバー及びスタッフの全体会議で、デモ音源の試聴会をするんですけど、その中に紛れ込ませたんです。
そこで選ばれたんですね。他のメンバーの皆さんは、初めて聴いたときの印象はどうでした?
 衝撃を受けましたね。普段はボーカルの意見を重視しているので、僕はそんなに意見を言わないんですけど、この曲は埋もれたら大変なことになると思って、「この曲はカッコいいから、もう1回聴きたい」って言うしかないなって。
想太 大輝くんが作った曲って知らなかったんですよね。徹くんのリクエストで、改めて聴いたら本当にカッコよくて、満場一致で決まりました。徹くんが会議で主張するのって、珍しいですよね。
 それぐらいビビッときました。最終的には、みんなの意見もあって決まったんですけど。
想太 大輝くんが作ったって知ったのは、仮歌を録るときだったんですよ。言われてみれば、メンバーじゃないとわからんようなDa-iCEっぽいメロディーラインだなって感じましたね。
雄大 好きなエサを目の前に落とされて、まんまと食いついちゃった魚って感じだよね。
大輝 釣りにたとえる必要ないから!(笑)
11月9日には、『BACK TO BACK』初披露のフリーライブも決まっていますが…(取材を行ったのは、フリーライブ前の10月下旬)。
雄大 いやぁ、いい時間でしたね。
大輝 いやいや、まだ終わってないから!
 (爆笑)
どんなフリーライブになりそうですか?
大輝 オープンスペースでライブをするのがひさびさなんで、どれぐらい人が来てくれるのか、すごく楽しみです。
 せっかくの新曲初披露ですから、たくさんの人に見てほしいですね。
雄大 ちゃんとリハの時間が欲しいです!
大輝 そうだね。心配になるぐらい、『BACK TO BACK』の振り付けがヤバいんですよ(苦笑)。
▲フリーライブ当日には約5000人が集結。全7曲を披露し、約40分に及ぶ圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げた。
新曲のパフォーマンスに期待ですね。Da-iCEはライブで成長してきたグループだと思うのですが、皆さんにとってライブとは、どんな場ですか?
大輝 気づきがある場所ですね。曲を作る側の観点でいうと、コール&レスポンスの場所とかは、ライブをしていないと想像がつかない。「ここで歌ってくれるだろうな」とか思い描きながら曲を作るために、ライブはいちばん大事だと思います。
雄大 僕にとって、ライブはすげぇ楽しいところですね!
 ライブが終わった後、「楽しかったぁ!」ってめっちゃ言ってるもんね。
雄大 私生活で本気で熱くなることってなかなかないので、ライブは唯一感情を爆発させられる場所というか、生きてる心地がするんですよね。歌もダンスも好きだからこそ、悔しい思いもするけど、本当に楽しい場所です。
ライブを通じて、ファンに伝えたいことは?
想太 1曲1曲を大切に作っていて、日々いい音楽を届けたいと思っています。ライブで聴いていただくときは、曲の世界観に入り込んでもらえるパフォーマンスがしたいですね。
 僕らのライブが、あしたへのエネルギーになってくれているといいですね。僕自身も好きな方のライブに行くとワクワクして、終わった後はあしたから頑張ろうって思えるし、それがエンタメの醍醐味なのかなと思います。
 僕たちが届けたい気持ちが、ひとりでも多くの人の胸に刺さったらうれしいなと思います。

想太の赤髪の理由は…? 徹は新幹線で○○を脱ぐ!?

長く連れ添ったメンバーしか知らない、意外な一面ってありますか?
想太 雄大くんって、ふざけてる印象が強いじゃないですか。でも、じつは年下の僕や颯と一緒にいるときは、絶対ボケないです。
雄大 おい、「本当はつまんないやつ」みたいに聞こえるだろ!(笑)
想太 (雄大くんより)年上の大輝くん、徹くんとしゃべってるときと、僕らとしゃべってるときだと、二重人格かと思うくらい違いますよ。
大輝 想太や颯といると、年齢的に雄大がボケを処理しなきゃいけない側に回るからな。
雄大 (恥ずかしそうに)はい、次行きましょう。
では、大輝さんの意外な一面は?
 家ではパンツ一丁(笑)。意外と、楽屋とかでもそうですよね。…これ、言っていいのかな?
雄大 僕がパンツ一丁のイメージはあると思うんですけど、大輝くんは意外ですよね。
大輝 たしかにそうかも。あんまり気にしないんだよな。
想太 ライブ前のマッサージとかも、パンツ一丁で受けてますよね。
雄大 何のマッサージか気になるなぁ。
大輝 そういう言い方するから、おかしくなるんだろ!(笑)
続いて、颯さんはどうでしょう?
雄大 颯がMCでたまに出すオラオラ系は、わりと照れ隠しでしてることが多い。
大輝 本音の裏返しのやつね。
 (『ONE PIECE』の)チョッパーっすね。
 (チョッパーの声真似で)うれしくねーぞ、コノヤロー! このあいだ、かわいいバケットハットを被ったら「これはもうチョッパーやん」って自分でツッコみました。
想太 それは内面じゃなくて見た目の問題や(笑)。
徹さんの意外な一面は?
 めっちゃ手を拭く。ウェットティッシュでずっと拭いてるイメージ。
 家に、ウェットティッシュのストックが3つはありますね。ことあるごとに洗うから、手洗うランキング、世界7位ぐらいには入る。
想太 だとしたら、今も洗ってますよ。
雄大 あと、ご飯屋さんで絶対靴下を脱ぐ。
想太 新幹線でも飛行機でも脱いでますよ。到着するギリギリまで寝てて、最後に慌てて靴下はいてるシーン、見たことありますもん。
雄大 そういえば、前に2人でお酒飲みに行った帰りに、「あれ、靴下ない!」って言ってた(笑)。
 これからは、ちゃんとはいて帰ります(笑)。
最後は、想太さんですね。
雄大 想太って、ライブ中も汗をかかないように見えるんですけど、じつは襟足だけはビッショビショです(笑)。
想太 たしかにライブの衣装替えのときに、メイクさんからいつも「襟足だけ乾かします?」って聞かれる(笑)。
大輝 あと、焼肉屋さんに行ったら、自分のエリアは守るタイプですね。
想太 肉は、人数分しか焼かないです。
 焼肉屋さんで海鮮があったら、絶対頼んでる。
 無類のエビ好き。
雄大 これはどこにも言ってないんですけど、想太の髪の毛が赤い理由は、エビ好きだからです。
全員 (爆笑)
想太 そうだとしたら、俺も今初めて知ったわ!
Da-iCE(ダイス)
2011年1月17日に、工藤大輝、岩岡徹、大野雄大、花村想太、和田颯で結成したダンス&ボーカルグループ。花村のハイトーンベイビーボイスと、大野の包み込むようなアーシーボイス、2人のツインボーカルが奏でる実力派。渋谷の小さなライブハウスで活動を開始、2014年1月15日『SHOUT IT OUT』でメジャーデビュー。2019年6月6日には、自身初となるベストアルバム『Da-iCE BEST』をリリース。2019年12月18日に、17枚目となるシングル『BACK TO BACK』をリリースする。

CD情報

『BACK TO BACK』
12月18日リリース

左から初回限定盤A[CD+DVD]、初回限定盤B[CD+DVD]、通常盤[CD]、mu-moショップ限定盤[CD]

初回限定盤A[CD+DVD]
¥1,800(税抜)
初回限定盤B[CD+DVD]
¥2,200(税抜)
通常盤[CD]
¥1,300(税抜)
mu-moショップ限定盤[CD]
¥1,400(税抜)

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、Da-iCEのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年11月20日(水)12:00〜11月26日(火)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/11月27日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月27日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月30日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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