eRosaryは、10個の黒メノウとヘマタイト、そして十字架を模したスマートデバイスから構成されており、普段は活動量計として歩数や消費カロリー、睡眠ログなども記録できます。さらにバチカン公式アプリとも連携し、伝統的な祈りの作法を学ぶことが可能。アプリは、祈りに集中するためのBGM機能なども備えています。
一見すると、何か悪ふざけ的な冗談なのかとも思えますが、これはいたって真面目なプロジェクト。主に若者が平和のために祈りを捧げ、福音について熟考するのを支援する技術ベースの教育ツールと位置付けています。
またバチカンは、このeRosary以前にも、ネット上で教皇の意向に一緒に祈りを捧げる「教皇による祈りの世界ネットワーク」を実施しており、この公式プラットフォームとして、2019年1月に「Click to Pray」を開設。クリックで祈りを捧げたことを示せます。
さらに過去にも、2008年にはカトリックの祈りの言葉をまとめたiPhoneアプリをリリース。教皇自らがintagramアカウントを開設したり、メッセージアプリのTelegramを使って福音の朗読を行うなど、インターネットやスマートフォンを積極的に活用してきました。
こうした新しいものを積極的に取り入れていくバチカンの姿勢は、何事においても見習いたいものです。