各製品のスペックは他の記事を見ていただくのが早いと思うのでそちらに譲るとして、ここでは、発表会後に開かれたハンズオンイベントでわかった話を中心に解説していきたい。
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▲ハンズオン会場でいろいろと確かめてきた
2画面のNeoとDuoのデモはまだお預け
その1:2画面Surfaceこと「Surface Neo」と「Surface Duo」の使い勝手は?
早速残念な話だが、少し離れたところからの写真撮影以外は許可されなかった。なので、実際の使い勝手はわからない。
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▲左がAndroidベースの「Surface Duo」で、右がWindows 10 Xベースの「Surface Neo」
その2:「Surface Neo」と「Surface Duo」のOSは?
Surface NeoのOSは、二画面向けの使い勝手を磨いたWindows 10ベースの「Windows 10 X(エックス)」。一方、Surface DuoのOSはAndroidだが、バージョンは不明。Googleとの協力に基づくもので、もちろんAndroidアプリがそのまま動く。
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▲Surface Duo。Googleとの共同開発による製品で、AndroidをOSとして採用。もちろんGoogleのサービスもAndroidアプリも動く
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▲Surface Neoには二画面対応型Windowsである「Windows 10 X」が採用される。インテル製プロセッサを搭載するほか、画面下部に物理キーボードをセットして使えるのが特徴
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▲物理キーボードを拡大。上にずらして、空いた部分をタッチパッドとして使うこともできる
その3:5G対応の可能性は?
Surface事業の責任者であるパノス・パネイ曰く「あり得る」そうだ。
Surface Pro 7は「洗練」モデル
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その4:Surface Pro 7は現行のSurface Pro 6とどう違うの?
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▲Surface Pro 7。外観の違いは小さいが、プロセッサやUSB Type-C端子搭載など、順当かつ待望の進化を遂げている
一番の違いはプロセッサだが、待望のUSB Type-C端子を備えるのも大きなポイント。音声通話を聴き取りやすくなる「Studio Mics」も搭載する。
その5:Surface Pro 7に搭載されたUSB Type-Cからの充電はできるの?
もちろんこの端子からの充電も可能。これに限らず新Surfaceシリーズでは、すべてにUSB Type-C端子が搭載されているが、どの機種でももちろん充電に対応する。ただし使う電源によっては、Surface Connectorからの充電速度の方が速い。会場では、USB PDでの充電電圧仕様などはわからなかった。
その6:Surfaceタイプカバーをつけるための端子の互換性は?
Surface Pro 7のタイプカバーはPro 6と同じ仕様で、互換性もある。ただし、後述の「Pro X」とは互換性がない。
新機軸「Surface Pro X」、プロセッサからキーボードまで新要素満載
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その7:Surface Pro XはSurface Pro 7とどう違うの?
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▲Surface Pro X。ARM系プロセッサを搭載し、Surface Pro 7より1.2mm薄く、ディスプレイが13インチと大きくなっている
薄くて軽い。Surface Pro 7のディスプレイは12.3インチだが、Surface Pro Xは13インチになっていて、少し大きくなった。だが、解像度は2880x1920ドット(267PPI)で、縦横比も3:2と「Surfaceらしさ」を維持している。
プロセッサはインテル系ではなく、ARM系コアを使った、マイクロソフトオリジナルの「SQ1」。Qualcommとマイクロソフトの共同開発によるプロセッサで、クロック周波数は3GHz。LTEを内蔵し、どこでも通信ができる。
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▲Surface Pro Xの内部。手前にある小さく四角いものが、新規開発の「マイクロソフトブランド」のプロセッサである「SQ1」だ
その8:パフォーマンスは?
ベンチマークなどをとることは許可されなかったが、マイクロソフトの説明員によれば、「ウェブも含め、普通のアプリケーションであれば差を感じることはほぼないだろう」とのこと。
過去のSnapdragon搭載Windowsマシンは、メインメモリが容量4GBまでだったりストレージが少なかったりしたが、Surface Pro Xについては、メインメモリとして容量16GBのものが用意されているし、ストレージについてもSurface Pro 7と同じように512GBまで選べる。SQ1は高速なSSDに対応していることも特徴で、パフォーマンスへの良い影響がありそうだ。
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▲Surface Pro Xのシステム表記。CPU名こそ謎の見慣れない名前だが、「ARM Based Processor」でメインメモリが「16GB」である点に注目
エミュレーションによって過去のWin32アプリを動かした際の速度については、マイクロソフト側の説明を信じるしかないが、メモリやストレージの面で他のSurfaceと同様になっているため、そのぶん快適と想像できる。
その9:ペンが入るタイプカバーは、他のSurfaceで使えるの?
使えない。端子がいままでよりも薄いものに変更されたため、Surface Pro X以外では使えない。今回の新製品であるSurface Pro 7でも使えない。
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▲Surface Pro X用の新タイプカバー。ペンが充電できるようになったこと、コネクタがより薄型化されたことなどから、過去のSurfaceとは互換性がない
その10:ペンの精度は?
いままでのSurface用ペンと同じ。というよりも、Pro X用と従来型のSurfaceペンの違いは「形だけ」だ。
その11:キータッチは?
キーボードは従来のSurface用タイプカバーキーボードより薄くなっている。だが、短時間試した印象では、従来のSurface用タイプカバーキーボードと変わらないタイプ感を維持していた。
その12:SIMカードスロットはある? eSIMは?
Surface Pro Xは、SIMカードスロットとeSIMの両方に対応している。SIMカードスロットは本体背面のキックスタンドに隠れる部分にあり、ピンで開けて差し込む。
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▲画面表示に「eSIM」とあるところに注目。SIMカードスロットとeSIMの両方に対応している
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▲Surface Pro Xの背面にはSIMカードを入れる場所が。ピンを挿して開け、ここへ挿入する
Surface Laptop 3、15インチモデルは「グラフィック性能重視」
その13:Surface Laptop 3、ファブリック素材は止めたの?
Surface Laptopといえば手触りのいいファブリック系素材「アルカンターラ」を貼ったデザインが特徴だった。だが、Surface Laptop 3では「フルアルミ」のモデルが中心に。ではファブリックモデルがなくなったかというとそうではなく、13.5インチでは両方用意される。ただし、今回新しく登場する15インチモデルではアルミのみだ。
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▲Surface Laptop 3の13.5インチモデル。左がアルミ、右がアルカンターラを使ったモデル。どちらも併存する
▲15インチと13.5インチをサイズ比較してみると、けっこう違うのがわかる
その14:13.5インチと15インチのサイズ以外の違いは?
ひとことでいえばCPU。13.5インチはインテルの第10世代Core iシリーズで、15インチはAMDのRyzenモバイルを採用する。マイクロソフトの担当者は15インチを用意した理由として、「グラフィックスパフォーマンスに尽きる」と語っており、だからこそGPU性能で定評のあるRyzenを採用した、ということなのだろう。
とはいうものの、13.5インチが採用した第10世代Core iシリーズも、「Ice Lake」と呼ばれるGPU強化版なので、旧モデルに比べると大幅にGPU性能が向上していると期待できる。
その15:ストレージが取り外せるらしいけど?
イエス。Surface Laptop 3だけでなく、Surface Pro 7もSurface Pro Xもそう。ただしこれは個人での交換を想定したものではなく、特殊なドライバーを必要とするネジで止められている。マイクロソフトの担当者によれば「マイクロソフトの認定を受けた修理事業者で修理する際の利便性を重視したもの」とのこと。
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▲Surface Laptop 3の中身。「256GB」と書かれているのがストレージ。取り外し可能になってはいるが、個人が交換をするための機構ではない、という
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