Galaxy Foldはすでに4月に基本情報が公開された通りの製品で、開くと7.3インチ、閉じると4.6インチのディスプレイを持った折りたたみ型の端末です。タブレットと
スマートフォンを兼用できるものの価格は日本円で20万円を超えます。しかし実機を触ってみると久しぶりにワクワクできる製品だと感じます。
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製品版は4月に先行でサンプル出荷されたバージョンを改良し、ディスプレイがはがれないようにヒンジ部分の上下を完全に覆い、さらにディスプレイにも強化素材が追加されています。これによりディスプレイ表層を「無理に」はがすことができないようになっています。
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さて折りたたみ
スマートフォンといえばすでにRoyoleの「FlexPai」が発売隅です。どちらも同じフォルダブル形状ですが、ディスプレイを折りたたむ向きはFlexPaiが「山折り」、
Galaxy Foldが「谷折り」です。そのため両者のデザインは大きく異なっています。
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FlexPaiは開くと7.8インチディスプレイを搭載しており、
Galaxy Foldより一回り大きいサイズです。しかしそのディスプレイを閉じたときもそのまま外側で使う関係から、ヒンジを中心とすると本体の形状は横方向に長い形になっています。そのため2つを比較するとイメージそのものが大きく異なるのです。両者同じ使い方をするのならば、FlexPaiを縦向きにして使うことになりますが、FlexPaiはどちらの向きでも違和感なく使えます。一方
Galaxy Foldは基本的には開いた状態の向きで使うように考えられています。
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FlexPaiを閉じてみると両者の差は歴然としています。FlexPaiは閉じても16:9のディスプレイとなり(裏側は18:9)、ベゼル部分も閉じた状態とほぼ同様に薄いために本体の厚さを考えなければ、普通の
スマートフォンらしく見えます。一方
Galaxy Foldは閉じたときは外側の4.6インチ21:9のディスプレイが現れるのですが、本体サイズに対してディスプレイの専有面積は狭くなっています。そのため「閉じたときは簡易的に使う」という印象を受けます。
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実際に筆者は
Galaxy Foldの4月版を1週間弱使ったことがありますが、開いても本体サイズはそれほど大きくならないため、基本は開いてタブレットスタイルで使い、混んでいる電車の中などでは閉じて外側ディスプレイを使う、と「開いた状態で使うことが多め」でした。これに対してFlexPaiは閉じても
スマートフォンとして使えるために「閉じた状態で使うことも多く」、開くときは両手でちょっと強めに力を入れなくてはならないため座ったときだけタブレットスタイルで使うことが多くなっています。両者の横幅の違いを、ヒンジをまげた状態で撮影するとイメージがわくでしょう。
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ファーウェイの「Mate X」もFlexPaiと同じ山折り式のため、使い勝手は同様だと思われます。FlexPaiと違ってMate Xはヒンジ部分に隙間が無く閉じても薄くなるため、
スマートフォンスタイルの時はより使いやすそうです。とはいえ開くと横に長いことから
Galaxy Foldとの使い勝手は大きく異なるでしょう。
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今後は縦に折りたたむ
スマートフォンも出てきます。IFA2019のTCLブースにはモックアップも参考展示されていました。折りたたみ
スマートフォンも、そろそろスタイル別の区分を明確化させる必要があるかもしれません。