舞台『おそ松さん3』6つ子インタビュー/第5回:小澤廉(十四松役)

赤塚不二夫原作の『おそ松くん』が大人になった姿を描いたTVアニメ『おそ松さん』。その作品を舞台化した『おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME〜』は、チケットが即完売するほどの人気シリーズとなっている。

昨年、F6は東京・千葉・沖縄・大阪の4都市を巡るライブツアーを開催し、6つ子は喜劇『おそ松さん』で、シリーズ初の長編舞台に挑戦した。11月に上演となる最新作では、パワーアップした12人の姿に期待が高まる。

ライブドアニュース編集部は今からおよそ2ヶ月前、都内スタジオにてビジュアル撮影中の6つ子を突撃取材していた。第5回は、ニートで童貞。テンションとフィジカルを担当する五男・十四松を演じる、小澤 廉のインタビュー。

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撮影/すずき大すけ 取材・文/野口理香子

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十四松というキャラクターをどれだけぶっ壊せるか

本日ビジュアル撮影でしたが、ひさしぶりに十四松の衣装を着てみた感想は?
「戻ってきたな」って思いましたね。やっぱり僕、十四松のことが好きなんだなって改めて思いました。あと、真剣にふざけるって疲れるなと思いましたね。楽しいけど疲れる(笑)。
新衣装ですが、袖が長く、襟も口元を覆うほど長いんですね。
表情を隠すことができるのでラクです!(笑)十四松はずっと口を開けていないといけなかったから、隠せるっていうのはいいですね。口が渇かないので(笑)。
さて『おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME 3〜』(以下、舞台『おそ松さん3』)の上演が決まりましたが、今のお気持ちは?
楽しみです!! F6はライブで全国を回って、僕たちは喜劇『おそ松さん』をやって。それぞれ別々に演目をやってたので、また結集できることがうれしい。パワーアップしたところを見せたいなと思います。

個人的には、十四松というキャラクターをどれだけぶっ壊せるかにかかっているのかなと。これまでの作品で、十四松の枠にはがっつりハマることはできたと思ってるんですが、そこからもう1歩踏み出したい。
そういうふうに考えるようになったのは、喜劇がキッカケですか?
そうですね。高崎翔太くんのおそ松はもう、いい意味で自分勝手というか。それにつられて僕らも乗せられたり跳ねたりして、笑いが生まれていました。

北村諒くんの一松も、やってることが一松じゃないのに一松に見えるんですよね。単純に、役者としてスゴいなぁと。僕もそこを目指していきたいです。
喜劇『おそ松さん』は、シリーズ初の長編ということで大変だったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
集中力が必要な舞台でしたね。常に頭をフル回転させていないといけない。同じ公演内容のはずなのに、公演ごとに流れと空気が違うんです。毎回、乗り遅れないように必死でした。

舞台ですから、アクシデントとか少なからずあったんですけど、冷静にみんなで対処しているときは、稽古量を発揮できているなと思いました。稽古のときに生まれた絆を本番中にたくさん感じました。
他の作品の稽古と何か違うんですか?
本読みをほぼ1週間まるまるずっとやるのは、かなり珍しいと思います。他の作品だと1〜2回。顔合わせのときに1回、稽古初日に1回とか。
本読みをしっかりやることで、テンポ感や“間”を掴んでいく?
そうです。だから、初めて立ち稽古をしたときに、ビックリするほど完成度が違うんですよ。

あと、通しの稽古もめちゃくちゃ多いです。他の作品だと1〜2回くらいなんですけど、喜劇『おそ松さん』は3公演の日が何回かあったので、それに慣れようということで、ほぼ毎日2回通しをしていました。
通し稽古を1日に2回!
けっこう大変でした……。でもやればやるほど新しい発見が出てくるので、みんな「大変大変」って言いながらも、楽しくやってましたね。

一昔前の自分なら、即興ネタに対応できなかったけど…

お気に入りのシーンはありますか?
十四松が「ただいまー!」って帰ってきて、壁抜けからの、ハタ坊(演/原勇弥)をバーンと押すところ。じつはあのシーン、本番中にたまたま生まれたんですよ。僕がハタ坊を強く押しすぎちゃって、そしたらハタ坊がちゃぶ台を跳び箱みたいに跳んでくれたんですね。それがすごくウケて。

ハタ坊役の原ちゃんも動ける方なので「今度から強く押してくれていいよ」って。でも危ないので、兄さん方には「跳び箱します」とお知らせしました。アドリブはやってもいいけど、ケガにつながる危険性のあるものは事前に話しておかないといけない。もしものことがあったら、笑いが引っ込んじゃうから。
演出の小野真一さんが一部のキャストには内緒にしつつ、演出を変えてくることもあると聞きました。
そうなんです。素敵ですよね。小野さんが僕たちを信頼してくれているからこそ、できること。役者としてもすごくうれしいです。それに僕らにはチョロ松兄さん(演/植田圭輔)がいるから。どれだけ脱線しても植さまが戻してくれるから、安心して臨めるんです。
日替わりのアドリブのシーンで、十四松のスイッチがオフになって、“ただのイケメン”になるところも面白かったです。
ああ(笑)。あれば準備してきたネタじゃなくて、その場の空気を読んでやったものです。ああいったアドリブシーンを経験させてもらったことで、小澤廉としても成長できたなって思います。

準備してきたネタを使わずに、その場の空気を読んで日替わりネタを言うなんて、一昔前の僕なら考えられなかったこと。大変だったんですけど、すごく成長できたなと思います。
けっこう緊張するタイプですか?
します(即答)。
地獄のシーンのところ、めちゃくちゃ緊張しているな、可愛いなと思って観ていました(笑)。
あそこはおそ松をイジって逆にイジられるっていう流れで。だけど先輩なんですよ、翔太くんは。頭が上がらない先輩なのでやりにくかったところもあります……(小声)。

僕は翔太くんを兄弟子と思っているんです。だから褒めてもらったり、ダメ出ししてもらうことがうれしい。翔太くんを筆頭に素敵な先輩がたくさんいる作品なので、たくさん勉強させてもらえて、本当にありがたいです。
舞台『おそ松さん3』のチケットは完売し、千秋楽のライブビューイングが決まりました。
ライブビューイングはやっぱり、役者の表情がよく見えると思うんですよね。僕たちみんな、セリフがないときも、そのキャラクターとして生きています。そういう細かいお芝居も観てもらえたらいいな。
十四松の表情はいつも気になっちゃいますね。何を考えているんだろう? この笑みは何を意味しているんだろう? とか。
ありがとうございます。そうやって気になってもらえるのはうれしいですね!

十四松って話を聞いてないようでちゃんと理解してたりするんです。話を聞いていないふうなお芝居をしながら、頭の中でちゃんと整理している。ホントに考えていないと置いてかれちゃうから、けっこう大変なんです(笑)。

6つ子の取り扱い説明書

小澤廉(おざわ・れん)
1991年8月12日生まれ。神奈川県出身。A型。主な出演作品は、舞台『「ダイヤのA」The LIVE』シリーズ(沢村栄純役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズ(明星スバル役)、舞台『夢王国と眠れる100人の王子様 〜Prince Theater〜』(ティーガ役)、映画『BD〜明智探偵事務所〜』、映画『新宿パンチ』など。待機作に、主演ドラマ『チョコレート戦争』など。

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作品情報

『おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME 3〜』
https://osomatsusan-stage.com/

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