新機能で最も試したくなったのが「AR落書き機能」。発表会のデモでは被写体の人物の周囲にリアルタイムで装飾を加えたり、実際の空間に立体的な落書きを描いていました。
これは、奥行きを検知する「デプスビジョンカメラ」が搭載されているNote10+のみの機能です。Note10にはデプスビジョンカメラは搭載されていないので、この差は大きいですね。一般の方はともかく、筆者の周囲の方々はNote10+を絶対・断然・ぶっちぎりに選ぶはずです。
▲製品公式サイトより転載。Note10+にのみふたつのデプスビジョンカメラが搭載されています。この一点のみで、私的にはNote10は選択肢からはずれます
なお今回、Note10/Note10+用「GearVR」(専用VRゴーグル)は発表されませんでした。「AR落書き機能」で描いたイラストをVRヘッドセットで見たら楽しそうですよね。もしGearVRを出さないのであれば、Note10+で描いた3Dイラストを「Oculus Quest」で鑑賞するためのアプリケーションなどをぜひ準備してほしいところです。
Sペンはさらに進化していましたね。YouTubeを操作する機能が便利かどうかは正直疑問ですが、ジェスチャー操作「エアアクション」機能でカメラの撮影モードを遠隔操作できるのは重宝しそうです。
Sペン用SDKの提供も発表されていたので、サードパーティー製アプリで利用可能になることに期待しましょう。個人的には「Fruit Ninja」などをSペンでプレイしたいなーと思います。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/b/7/b7227_1186_99911397bda6d51e03add35c1abeb54d.jpg)
▲製品公式サイトより転載。Note10/Note10+のSペンは時計回り、反時計回りを認識するので、「Fruit Ninja」で刀を振り回すアクションも擬似的に再現できそうです
「SAMSUNG DeX」も進化していましたね。PCに接続してNote10/Note10+の画面をミラーリングしたり、デスクトップを表示できるほか、Note10/Note10+で撮影した写真をすぐに取り込める機能もデモンストレーションされていました。ファイルもスムーズにやり取りできるので、作業効率が向上しそうです。
![](/home/edge-dev/news/var/article/tmp/engadget/bde08_1186_c5421138720997b447d69bb5bc4abdf7.jpg)
▲山根博士の記事「性能モンスターなGalaxy Note10 / 10+をGIF動画でチェック」より転載。「SAMSUNG DeX」でどのぐらいのアプリケーションが動くのか不明ですが、ハイパフォーマンスなNote10/Note10+に重たい動画の書き出しをさせて、ノートPC側ではほかの作業を進める......という使い方もできそうです
非常に残念なのは、一部地域では5G対応モデルが用意されるのに、まだ5G網が整備されていない日本では発売されないであろうこと。正直、発売直後は5Gを使えなくてもいいので、3キャリア様には5G対応モデルも発売してほしいです。来年5Gスタート時に買い換えたくないので。
まあそれが無理なのは百も承知なので、せめて来年5G対応モデルのNote10/Note10+を発売するときには、アップグレードパスを用意してほしいところです。
さて、「Galaxy Note10/10+は買いか?」というお題で始めた感想戦ですが、パームリジェクションに対応したデジタイザーペン「Sペン」を搭載するNoteシリーズは、写真撮影とメモ書きを交互にこなせる端末として、現時点で数少ない選択肢です。
最新プロセッサーを搭載し、デプスビジョンカメラを含めて5つのカメラを搭載したNote10+は買わざるを得ませんね! そしてNote10は、個人的にはごめんなさいです。デプスビジョンカメラが搭載されていないのがイタイです......。