2019年7月18日から22日にかけて、
アメリカのサンディエゴで開催されているコミコン・インターナショナルは世界最大級のコミックイベントで、多くのコミックファンや企業が世界中から集まり、さまざまな新情報が解禁されます。そんなコミコン・インターナショナルで、
アメリカン・コミックレーベルの
マーベルが、
マーベル・シネマティック・ユニバース(
MCU)のフェーズ4で公開されるタイトル10本を一気に発表しました。
Marvel reveals massive Phase Four film and television slate - The Verge
https://www.theverge.com/2019/7/20/20702328/marvel-disney-plus-thor-eternals-doctor-strange-wandavision-hawkeye-black-widow-san-diego-comic-con
Everything we learned about Marvel’s Phase 4 movies from Comic-Con - Polygon
https://www.polygon.com/2019/7/21/20702312/new-marvel-movies-phase-4-release-dates-eternals-blade-female-thor
コミコン・インターナショナルで発表されたタイトルは以下の10本で、劇場公開される作品だけではなく、ディズニーが抱えるストリーミング配信サービス「ディズニー+」で公開されるものも含まれています。また、公開日時は
アメリカでの予定で、日本公開日は未定です。
◆01:Black Widow(2020年5月1日公開予定)
MCUフェーズ4で一番最初に公開されるのが、ブラック・ウィドウ(ナタリア・ロマノヴァ)の単体映画です。作品内の時代設定は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の少し前に遡るとのこと。
主演を務めるスカーレット・ヨハンソンは「私はナタリアを、あらゆる面において自分のことをしっかりと理解している女性として演じています。彼女が自分の欠点だと思っている部分をファンに見せるのを楽しみにしていますし、私は自分の帳簿にある『赤』を消したいと思っています」と、答えています。
サンディエゴの会場では予告編が公開されたとのこと。ヴィランとしてタスクマスターらしき人物が登場したそうです。
◆02:The Falcon and the Winter Soldier(2020年秋公開予定)
ディズニー+で配信予定のテレビドラマ「The Falcon and the Winter Soldier」はアンソニー・マッキー演じるファルコン(サム・ウィルソン)やセバスチャン・スタン演じるバッキー(ウィンター・ソルジャー)らが登場予定で、「アベンジャーズ/エンドゲーム」より後の話になるとのこと。タイトルロゴにはキャプテン・
アメリカの盾が描かれています。
◆03:The Eternals(2020年11月6日公開予定)
不死能力と超能力を持つ種族「エターナルズ」を描く作品がついに
MCUに登場。出演者には「トゥームレイダー」「マレフィセント」のアンジェリーナ・ジョリーや、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンら。カンヌ国際映画祭で芸術映画連盟賞を受賞した「ザ・ライダー」で脚光を浴びた新進気鋭の女性監督であるクロエ・ジャオがメガホンを取ります。
◆04:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings(2021年2月12日公開予定)
マスター・オブ・カンフーでありアジア人初のアメコミヒーローとなるシャン・チーの映画が発表されました。主演を務めるのは、ドラマ「Blood and Water」「Kim’s Convenience」に出演したアジア人俳優のシム・リウ。「アイアンマン3」で名前だけ登場したテロ組織「テン・リングス」のリーダーであるマンダリンは、「英雄 〜HERO〜」「レッドクリフ」で知られるトニー・レオンが演じます
◆05:WandaVision(2021年春公開予定)
WandaVisionはスカーレット・ウィッチとヴィジョンを中心に描くドラマで、全6話予定。
舞台の時代設定はいつ頃のものかわかりませんが、ヴィジョンが登場することから「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」以前と考えられます。しかし。
マーベル・スタジオの製作社長であるケヴィン・ファイギ氏は「これまでのものとは全く違う作品です」、主演を務めるエリザベス・オルセンも「サプライズがたくさんあって、やはりワンダこそがスカーレットウィッチなんだとわかるはずです」と述べています。
◆06:Doctor Strange in the Multiverse of Madness(2021年5月7日公開予定)
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で大活躍を見せたドクター・ストレンジの単体映画2作目となるDoctor Strange in the Multiverse of Madnessが発表されました。ベネディクト・カンバーバッチの主演続投のほか、監督は前作と同じスコット・デリクソン、さらにスカーレット・ウィッチも登場することがあわせて発表されました。また、
MCU初の試みとして内容はゴシックホラー寄りになるそうで、ファイギ社長によると「PG-13指定です」とのこと。「フッテージ」「ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ」などホラー作品を多く手がけている監督の手腕が期待されます。
なお、発表当日は主演のベネディクト・カンバーバッチの誕生日だったとのことで、会場全員でカンバーバッチに「Happy Birthday」を歌うシーンもありました。
◆07:Loki(2021年春公開予定)
ソーの弟で
MCUでも人気が高いヴィランのロキを主役にしたドラマが発表されました。主人公であるロキは、映画と同様にトム・ヒドルストンが演じます。時代設定は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の直後で、ロキが人類の歴史を渡り歩いていくという内容になるとのことです。
◆08:What If…?(2021年夏公開予定)
「もしキャプテン・
アメリカが
アメリカの大統領になったら?」「もしベン・パーカーのおいっ子がギャラクタスだったら?」「もしデアデビルの目が見えないことが周知の事実だったら?」など、もしもの世界を描いていく
マーベル・コミックの人気企画である「What If…?」がまさかの映像化。第1話は「もしペギー・カーターに超人血清が注射されて、ひ弱だったスティーブ・ロジャースがハワードの開発したパワーアーマースーツを着ることになったら?」という内容になると発表されました。
ソー(演:クリス・ヘムズワース)やニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)、ハンク・ピム(演:マイケル・ダグラス)、ブラックパンサー(演:チャドウィック・ボーズマン)、サノス(演:ジョシュ・ブローリン)など、既にめちゃくちゃ豪華な出演陣が予定されているとのこと。
◆09:Hawkeye(2021年秋公開予定)
他のスーパーヒーローと違って突出した超能力を持っているわけではないものの、アベンジャーズでは無双の活躍を見せたホークアイが主人公のドラマが発表されました。映画と同様にホークアイ役を務めるジェレミー・レナーは「『超能力を持たないスーパーヒーローとは何なのか?』を説くようなストーリーになります」と語っています。
◆10:Thor: Love and Thunder(2021年11月5日公開予定)2021年11月5日公開予定
「マイティ・ソー」シリーズの4作目となるThor: Love and Thunderでは、ヒロインだったジェーン・フォスター(演:ナタリー・ポートマン)が女性版ソーとして復活することが発表されました。もちろんクリス・ヘムズワースやヴァルキリーを演じたテッサ・トンプソンも引き続き登場します。
会場では、ナタリー・ポートマンがソーの武器であるムジョルニアをかかげながら笑顔を浮かべました。
なお、原作のコミックでも乳がんに苦しむジェーンがムジョルニアを持ち上げて世界を救う展開がありますが、原作コミックと
MCUは別の世界観となっているため、映画では果たしてどんな内容になるのかは不明です。