筆者も早速購入して利用していますが、完全ワイヤレスでのノイズキャンセリングは確かに快適。オーバーイヤーなヘッドホンのノイズキャンセリングほどには強力ではありませんが、その分手軽でどこででも利用できるのが魅力です。
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そんなWF-1000XM3ですが、強力なマルチペアリングも特徴となっています。
仕様としてはよく聞くマルチペアリング対応ですが、簡単に説明しておくと、「複数端末とのペアリングを記録でき、他の端末につなぎ直す際に再度ペアリングを行う必要がない」というものになります。WF-1000XM3では、最大8台とのペアリングが可能です。9台目からは、ペアリングした日時が古いものから上書きされていきます。
このマルチペアリング、他の端末に繋ぎ直すには、現在接続している端末からいったん切断(端末側のBluetoothをオフにする)し、使いたい端末のBluetoothリストから選び直すのが一般的です。
▲ソニーが公開しているMDRシリーズのマルチペアリング解説動画
しかし、WF-1000XM3の場合、既存の接続を切断する必要はありません。使いたい端末から選び直せばそのまま接続可能となっています。
たとえば、外ではスマートフォンでWF-1000XM3を使用し、自宅に戻ったらPCに接続して使うような場合、いちいちスマートフォン側で接続を切ることなく、PCから接続できます。もちろん、PCで使っていたのを、スマートフォン側からの操作のみで繋ぎ直すことも可能です。
▲スマートフォンと接続中であっても、PCから接続操作をすればそのままつながります
接続中の端末の電源が切れても、他の端末に自動で繋がるようなことはありません。WF-1000XM3をケースに戻し、再度取り出した場合には最後に接続していた端末と繋がります。
AppleのAirPodsなど、H1(あるいはW1)チップを採用する機器も、iPhoneやMacと使う場合に使いたい端末でその機器(AirPods)を選ぶだけで接続できますが、WF-1000XM3のマルチペアリングもこれとほぼ同じ動作を実現しているわけです。
もちろん、同じiCloudアカウントでログインしている端末なら設定いらずで接続できるAirPodsとは違い、使う端末すべてで初回のペアリング動作が必要。また、複数台を同時接続可能なマルチポイントには非対応なので、接続する端末は常に1台のみとなります。

▲AirPodsをiPhoneやMacで利用するのと近い使い勝手となっています
なお、Windows 10のPCとGalaxy S10で利用したところ、Windows PCの電源を入れる、あるいはスリープから復帰する都度、WF-1000XM3と接続状態になりました。復帰時に接続可能なBluetooth機器をWindows側から探しに行っているための動作ですが、少々わずらわしさがあります。
ちなみにこのマルチペアリングの動作、WF-1000XM3から搭載されているわけではなく、少なくともWF-SP900では対応していたようです。
他メーカーでも同様の切り替えができる機種はあるかもしれません。ただ、マルチペアリングとは記載されても、切断せずに再接続が可能なのかは、なかなか表に出てこない部分。非常に便利な仕様なので、各メーカーには積極的にアピールして欲しいところです。