イさんは投資会社ユリホールディングスの共同設立者、ユ・インソク前代表や台湾の投資家と共謀し、この投資家の
韓国でのガイド兼金庫番を務める人物が管理する借名口座を利用してソウルのクラブ「バーニングサン」の営業社員を雇用したように装い、給与名目で約5億7000万ウォン(約5300万円)を横領した容疑が持たれている。
また、イさんとユ氏はソウル・江南の飲食店のブランド使用料やコンサルティング費用の名目でバーニングサンの資金約5億3000万ウォンを横領した疑いでも取り調べを受けた。
イさんは2015年に日本人投資家らに売春をあっせんし、本人も買春を行った容疑(性売買あっせんなどの行為の処罰に関する法律違反)も持たれている。
このほか、イさんらが参加していたコミュニケーションアプリ「カカオトーク」のグループトークで警察幹部として名前が出ていた総警(日本の警視正に相当)についても、イさんと同時に送検されると伝えられた。この人物は、イさんとユ氏が16年7月に開業した江南の飲食店が食品衛生法違反で通報されると、江南警察署の警察官を通じて取り締まり内容を確認し、ユ氏に伝えた疑いが持たれている。
警察はイさんが所属していた大手芸能事務所、YGエンターテインメントの梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク)元代表プロデューサーに対する性的接待疑惑についても事実関係を調べている。
警察関係者は「メディアの報道内容を中心に事実関係を確認している」と述べ、「現在まで捜査を行うだけの手掛かりは発見されていない」と述べた。
警察は梁氏の性的接待疑惑に関して、過去にYGに所属していた歌手のPSY(サイ)さんや遊興酒店(キャバクラやラウンジ)の従業員など約10人を呼んで取り調べたと伝えられた。
警察関係者は、梁氏の取り調べはまだ行っていないとしながら「(梁氏に対し)確認しなければならない部分がありそうだ」と述べた。