「アテンション! スポーツファン。コロラド・スプリングズのゴールデン・ヒルズでボブキャットがサッカーネットに絡まって動けなくなったようです。みなさんにお願いします。使用していないネットはきちんと片付けてください。このボブキャットは自分で脱出できましたが、必死に逃げようとして怪我をしたリ死んでしまったりすることもあるのです。」
そう呼びかけたCPWのスポークスマンは、「ネットに絡みついたボブキャットを見た住民から連絡を受けたのですが、ボブキャットは歯をむき出して威嚇し、助けようとしても近づくことさえできなかったようです。ボブキャットは決してフレンドリーではないし、そもそも人間が好きではないですからね。結局、私が現場に行く前に絡まったネットを自分で噛み切って逃げていったようです」と語り、こう続けた。
「コロラドの野生動物にとってスポーツネットは脅威となっています。シカやエルク、猛禽類などが絡まることが多く、サッカーゴールのように大きなネットは大きな問題となっています。ネットに絡まったまま、他の動物に襲われてしまうこともあれば、夜間に狩りをしている最中にネットに突っ込んでしまう場合もあります。いずれもパニックに陥り、もがいて羽が折れて飛べなくなったりと致命傷になることもあります。昨年の11月には、サッカーゴールに絡まったまま駐車場まで移動したムース(ヘラジカ)が、麻酔銃で撃たれ解放されています。どうかみなさんのご協力をお願いします。」
とんだ災難に遭ったボブキャットだが、自然とともに暮らすコロラド・スプリングズならではのアクシデントであるといえよう。ちなみにこの投稿には「脱出できて良かった」「あの態勢はつらいだろう」「かわいそうに」「ゴールキーパーかと思った」「こういう注意喚起は必要」といったコメントが寄せられている。
なお先月には、モルディブの砂浜を目指してやってきたカメが新空港で産卵して話題になった。野生動物と共存できる環境を、人間が率先して作っていくことは急務であろう。
画像は『The Wichita Eagle 2019年5月6日付「Soccer net traps snarling bobcat, but the animal got lucky, Colorado officials say」(COURTESY OF CPW)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)