いつもじっくり考えて言葉を口にする中村だが、この点について聞かれると珍しく一度言いよどんだ。
「レイソルから来てますんで、レイソルの試合……レイソルもチームとして勝利を目指していますし、代表もそうですので。今こちらにいますから代表の勝利をチームで目指していければと思います」
そんな思いをしている日本代表だから、なおさら出場したいのではないか。中村は「もちろんどんな状況でも代表のゴールマウスは出たいものなので、いつでも変わらないです」と冷静に返した。
これまで多くの日本代表監督はGKの序列をなかなか変えようとしなかった。ところが森保一監督は積極的に多くの選手を試している。2018年のロシアワールドカップ前は東口順昭よりも起用されていた中村が、今度は追う立場として約1年ぶりの先発を狙っている。
※中村が日本代表のゴールを守ったのは、先発なら2018年3月23日マリ戦、途中交代なら2018年6月12日のパラグアイ戦
【文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:浦正弘】