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まずは、「チロル」の誕生のきっかけについてです。松尾さん「当時チョコレートが新しいお菓子のカテゴリーとして急成長していました。戦後の貧しい時代から高度成長に入りかけの頃です。チョコレートを売っていくにあたって、低単価でこどもが買えるチョコレートということで、先発の大手メーカーとの差別化を図ろうとしました。キャラメルの製造設備やノウハウがあったので、これをチョコの中に入れることでコストダウンを図って、10円で買えるチョコレートを売り出しました」多田は「なるほどね。今はお菓子がいっぱいあります。その頃は、洋菓子といったらキャラメルとチョコレート、それもたまにしか買えないという時代です。そういう時代にこどもがすぐ買えるチョコを作ろうというのですね」と、昔を懐かしんで共感します。
では、どうしてチロルという名前がつけられたのでしょうか。松尾さん「チョコレートはハイカラなイメージがありますから、カタカナのブランドがいいだろうということでした。『チロル』というのはヨーロッパのオーストリアのひとつの州です。チョコレートはヨーロッパが本場です。原料である乳製品は牛からとれますが、放牧のイメージはスイスぽいです。スイスの地図を見ていたら、たまたま隣国のオーストリアに『チロル』という地名があって、これだと思ったんですね」桐生「今のパッケージにはオーストリア感はあまりないですが、発売当初のチロルは今の大きさのチロルが三つ連なった三ツ山のチロルで、そのときのパッケージにはちゃんとチロル地方の民族衣装のチロリアンハットをかぶった男の子が印刷されていてチロルと名づけたこだわりが表現されています。当時は松尾製菓株式会社でしたが、その後、チロルチョコ株式会社となりました。ということで『チロル』はオーストラリアの地名、チロルから付けられた名前です」
コーナー後にリスナーのリアクションが紹介されました。「私たち夫婦がコンビニに入る時は、チロルチョコを食べたい時です」(60代夫婦、Aさん)想像すると、ほのぼのとした、かわいいご夫婦ですね。「そのチロルチョコの話、先週やってくれてたらなぁ。うんちく語りながらダンナへのバレンタインデーはチロルチョコ1個で済ませたのに」(Bさん)多田は「惜しかったね。10円、20円でもおいしいというチロルチョコでもよかったのに」と、これで番組の最後を締めました。小さなチョコにもたくさんの物語が詰まっていますね。(みず)
多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N2019年02月19日08時31分〜抜粋(Radikoタイムフリー)