イラン戦で2ゴールの大迫勇也 ケガで溜めた鬱憤がプレーで爆発

　帰ってきたエースが違いを見せつけた。右臀部痛から復帰し、5試合ぶりに先発復帰を果たしたFW大迫勇也が痺れる2ゴール。「グループリーグで出場できない時間が続いていたので、チームのために点を取ろうと思っていた」と奮起して準決勝のピッチに立った。

「怪我もあって出られない時間が続いて、自分の中では不甲斐ない気持ちが強かった。ピッチの中で、プレーで示そうと思っていました」

　今大会2度目のドッペルパック(1試合2得点)という結果で示した。後半11分、大迫のスルーパスに反応したMF南野拓実は相手DFに倒されたが、相手の隙を突いて左サイドを駆け上がり、左クロスを供給。これをニアサイドからヘッドで叩き込むと、後半22分にも冷静にPKを沈めた。

「この大一番でアジアカップで一番の出来の試合ができた。まだ終わったわけじゃないので、切り替えて次の試合に臨みたいと思います」。大会制覇まであと1勝。「ワールドカップが終わって若い選手が入ってきた中でアジアカップを取れれば、若い選手の自信になるし、さらに強い日本代表になれる」と意気込んだ。