「未熟」という言葉は使いたくない。高野 洸が“努力するイケメン”と言われる理由

「自分から“未熟”とは言いたくない」――。それは虚勢でも強がりでもなく、11歳から芸能界で仕事をしてきたプロ意識の高さを表す言葉である。

高野 洸、21歳。ダンスボーカルユニット Dream5のメンバーとして活動し、『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマを担当して『NHK紅白歌合戦』のステージにも立った。

グループ活動終了後は俳優として次々と話題の舞台に出演。いま熱狂を巻き起こしているミュージカル『刀剣乱舞』に出演し、昨年の大晦日には刀剣男士のひとりとして、再び紅白のステージで華麗に舞った。そして1月30日、1stシングル『LOVE STORY』をリリースする。

「大切に過ごせた」という2018年を経て、高野にとってさらに大切な年となるであろう飛躍の2019年が幕を開けた。

撮影/祭貴義道 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.

映像で1年前の自分を見るのが恥ずかしくて(苦笑)

2018年を振り返って、どのような年だったと感じますか?
いろんなことをやらせていただき、充実の1年でした。2017年よりもさらにいい年でしたし、大切に過ごせたと思います。
活動は舞台が中心でしたが、声優(アニメ『その時、カノジョは。』)もやらせていただいて、ファンイベントもあって…本当にいろんなことをやれたなと思います。
めまぐるしく過ぎていく日々に戸惑うことはなかったですか?
全然、まだまだ! まとまってお休みをいただくこともあったし、公演で地方に行ったり、収録でタイに行くこともあったり、楽しかったですね。
高野さんの2018年は、ミュージカル『刀剣乱舞』 〜つはものどもがゆめのあと〜で始まり、ミュージカル『Dance with Devils〜Fermata〜』、ミュージカル『スタミュ』−2ndシーズン−、そしてミュージカル『刀剣乱舞』 〜真剣乱舞祭2018〜と休むことなく舞台に立たれていた印象です。ご自身でも成長を感じられているのでは?
少しずつではありますが、自分の中でもステップアップしているなとは感じています。とくに何か“転機”があったわけではないんですが、日々、発見があって楽しいですね。まだまだ未熟ではあるんですが。
ただ、俳優をメインの仕事としてやらせてもらっている以上は、自分で「未熟」とは言いたくない気持ちもあって…。
1年前のDVDとかを見ると、本当に恥ずかしくて「見たくないなぁ」ってなるんですけど…(苦笑)。でも、お客さんはお金を払って見に来てくださっているわけで、「未熟です」なんて言いながら舞台に立ってはいけないなと思っています。
ミュージカル『刀剣乱舞』の膝丸役で、高野さんのファンになったという方も多いと思います。
ミュージカル『刀剣乱舞』に関わらせていただけたことは、本当に幸せなことですね。自分の中でもすごく大きな作品です。
紅白出場もあって、さらに注目が高まるかと思いますが、ご自身を取り巻く環境の変化についてはどのように感じていらっしゃいますか?
素直にうれしいですし、環境に感謝しています。出演する作品がいつも、すごく大きな意味を持っていて、受け取るものが大きいですし、自分の活動を支えてくださっているスタッフさんも素敵なので、運がいいなぁと思います。

個人活動になって、未来のビジョンを考えるようになった

livedoorニュースでゴールデンボンバーの歌広場 淳さんへインタビューした際、注目のイケメンとして高野さんの名を挙げていました。Dream5として活動されていた頃から注目されていたそうで、「努力するイケメン」だと。
すごくうれしいです!(記事を見ながら)メッチャたくさん語ってくださってるじゃないですか!
ゴールデンボンバーさんとは…。
それこそグループの頃に何度も共演していて、コラボレーションもさせていただいてて。フェスなんかでもちょこちょこと顔を合わせてるんです。(記事を読みながら)あははは! 「狂喜乱舞」って…(笑)。
Dream5としての活動を終了し、ソロで俳優として活動を開始されて約2年になりますが、仕事への意識など変わった部分はありますか?
ガラッと変わりましたね。チームではなく、ある意味、個人競技として自分をプロデュースしていかないといけないですし、そこにやりがいも感じています。グループ時代も一生懸命でしたが、さらに気合が入ってます!
「自分がこの先、どうなりたいか?」と未来のビジョンを考えるようになったし、いまは目指すべきところが定まって、走り続けるのみだなって。いや、「未来」とか言うの、気持ち悪いですね(苦笑)。
むしろ自然に「未来」という言葉が出るところがカッコいいと思います。仕事をするうえで、大切にしていることはありますか?
共演させていただくベテランの先輩俳優の方は、スゴい方なのにみなさん腰が低くて。それは僕自身、見習いたいなと思います。
いまはどの現場でも自分が一番年下であることが多いので、どなたにも自然と腰が低くなるんですけど、この先、歳を重ねてもそうあり続けたいです。
どの現場でも、高野さんから積極的にコミュニケーションをとるように意識されているんですか?
舞台だと稽古も含めて1ヶ月以上も一緒にいることが多いので、あまり無理はしないですね。自然と仲良くなるだろうという自信があるので。稽古場で無理に話すんじゃなく、飲みに行ったりして話すことが多いです。
ただ、映像のお仕事は撮影期間も短いので、そこは積極的に行こうと意識しますね。僕自身、基本的に人見知りではあるんですけど(笑)。

やればやるほど発見がある。俳優は深すぎるところが面白い

2月28日からの朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』、7月4日からのミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019ではメインキャストとして作品を引っ張る立場です。ご自身の中で理想の主演俳優とはどういうものでしょうか?
すごく重いポジションですよね。周りが「この人についていこう」と思える人じゃないといけないわけで…。そばで見ていても、主演がぴったりだなと感じる俳優さんは、堂々としていてすごくカッコいいなと思います。
自分もあの感じを身につけられるようになりたいですね。
いま、俳優という仕事のどういった部分に楽しさを感じていますか?
深すぎるところが面白いですね。芝居をやっているみなさんは、演技について語り出したら止まらないんですよね。やればやるほど、新しいことが見つかります。
どうやったらうまくなるのか…? なかなか難しいんですけど(苦笑)、追求していくことだらけで楽しいですし、この職業に出会えて本当によかったと思っています。
今後「こういう俳優になりたい」という憧れの俳優さんはいますか?
具体的に「この人」という憧れの存在はいません。というか、いまテレビや映画、舞台で活躍されているみなさんに憧れています。とくに若い頃からずっと活動されてきて、いまも活躍されている年配の俳優さんを尊敬しています。自分もそうなりたいなと。
50代、60代になっても役者として食っていける――そんな俳優になれたらと思います。俳優って年齢とともに、その人の生き方が役ににじみ出てくるものだと思うんです。自分もそうやって年を重ねていけたら最高ですよね。

ファンイベントに向けて、自然と「歌をやりたい」と思った

音楽活動についてもおうかがいします。1月30日には、1stシングル『LOVE STORY』が発売されます。そもそもソロでの音楽活動を始めることになった経緯は?
音楽は、子どもの頃もそうだし、もちろんグループ活動のときもいつも身近に当たり前にありました。俳優として活動を始めてからも、ミュージカルやライブを含んだ作品もありましたし。それもあって、昨年8月にファンイベントを開催するうえで「歌をやりたい」と自然に思えたんです。
そのイベントで、楽曲を初披露されたんですよね。
カバー曲ではなく自分の曲があったらいいなと、ぼんやりと思っていたことが実現しまして。しかも3曲! 「流れがよかった」としか言いようがないんですけど(笑)。
流れ?
すごく綺麗にいろんな話が積み重なったんですよね。AiiA 2.5 Theater Tokyoという大きな会場での開催が決まって、「ここでみんなに喜んでもらうには歌がいいな」と思って、依頼したら音源を20曲くらいいただけて…。そこから3曲を自分で選んで歌わせてもらいました。
最初は本当に、ファンイベントでみなさんに感謝を伝えたいというだけで。曲もショートバージョンしかなくて、CDにすることも決まってなかったんです。
イベントでファンのみなさんに披露したときの気持ちは?
興奮しましたね。完全サプライズでしかもオリジナル曲ですから。緊張もしましたけど、そこでみなさんをワクワクさせられたのがすごくうれしかったです。
シングルに収録されている3曲では、それぞれ片想い・両想い・失恋という3つの恋愛が描かれています。
ファンのみなさんの恋愛エピソードを募集して、それを散りばめることにしたんです。みんなで作品を作り上げられるのがすごくよかったです。誰かひとりじゃなく、いろんな人の恋の思い出や恋愛あるあるが入ってて、面白いですよね。
「片想い」だったら、すごくわかりやすく“無我夢中”という感じだったり、「両想い」も「失恋」もみなさんに共感していただけるポイントがたくさんあると思います。
今後も音楽活動は続けていきたいですか? 俳優、音楽、ダンスというそれぞれ異なるジャンルでの活動のバランスを、どう考えていらっしゃるのでしょうか。
続けていけたらいいけど…いつかライブをやるには曲を増やさないといけないですよね(笑)。
バランスという意味では、自分は「俳優」だと思っています。ただ、芝居を続けていく中で歌やダンスは必要になってくると思います。でも、歌はもっと頑張らないとダメですね…。未熟です(苦笑)。
そこは「未熟」と言ってしまっていいんですか?(笑)
いや、よくはないんですけど(苦笑)、やっぱり自分は俳優で、今回のCDは応援してくださるファンのみなさんが楽しんでいただくというのがまず何よりなので。
ではダンスは高野さんにとって、どういうものですか?
ダンスは…本当にたとえようがないですね。小さい頃からやり続けてきて、それこそグループのときもずっと踊り続けてきて…。お芝居で身体を動かすうえでも自分の根幹を担っていると思うし、本当にダンスを最初に勧めてくれた親に感謝しかないですね。
最後に改めて、2019年の抱負をお願いします。
やっぱりまた「大切な1年」にしたいです。いま21歳で、もうそろそろ「若い」って言えなくなってくるんじゃないかと…。それはひとつ、武器が減るということなので、逆に年齢を重ねることでスキルを磨いて武器を増やしていかないといけないと思います。力まずに頑張ります!
高野 洸(たかの・あきら)
1997年7月22日生まれ。福岡県出身。B型。2009年、『天才てれびくんMAX』(NHK)が開催したユニットオーディションに合格し、Dream5のダンスメンバーとして活動を始める。アニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマが大ヒットし、2014年の『第65回NHK紅白歌合戦』にも出演。2.5次元ミュージカルでは、2016年の「ROCK MUSICAL BLEACH」 〜もうひとつの地上〜で初主演を務め、その後もミュージカル『スタミュ』、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズなどに出演。2019年は1月30日に1stシングル『LOVE STORY』をリリース。2月28日からの朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』、7月4日からのミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019への出演が控える。

CD情報

1stシングル『LOVE STORY』
2019年1月30日(水)リリース

出演作品

高野 洸、主演朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』
日程:2019年2月28日(木)〜3月2日(土)
会場:ヒューリックホール東京

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、高野 洸さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年1月28日(月)12:00〜2月3日(日)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月4日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月4日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2月7日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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