Apple Storeは、Appleによって直営されている販売店および技術サポート拠点です。Apple Storeは記事作成時点で24カ国に500店舗以上があり、日本には9店舗存在しています。このApple Storeで働くサポートスタッフに配られるマニュアルには「使ってはいけない言葉」が定められているとThe Guardianが報じています。
Claps and cheers: Apple stores' carefully managed drama | Technology | The Guardian
Apple Storeに配置されるサポートスタッフは「Genius(天才)」と名付けられ、Apple Storeでサポートスタッフが待つカウンターを「Genius Bar」と名付けました。なお、ジョブズ氏はこの名称を聞いて当初は嫌がったものの、次の日には商標登録を申請するよう弁護士に指示したそうです。
by tripu
「Genius」という名前を聞くと、まるでApple Storeのサポートスタッフが信じられないほどの知性を持った技術者であるように思えますが、Geniusの真の役割は感情に訴えかけて商品を売ることだとThe Guardianは評しています。その役割を可能にするため、Apple Storeのサポートスタッフ向けに「Genius Training Student Workbook」と題したマニュアルが存在しているそうです。
例えば「Genius Training Student Workbook」が教えるテクニックの1つに、Feel(感じる)、Felt(感じた)、Found(気づいた)という3つの「F」があります。客が「このMacは価格が高すぎます」と言ってきた場合、Geniusは「あなたがそう感じる(Feel)のも分かります。私もこの価格は少し高いと感じました(Felt)が、内蔵されているソフトウェアや機能に真の価値があると気づきました(Found)」と答えるように書かれています。
by Robert Couse-Baker
さらに「クラッシュ(crash)」「ハング(hang)」「バグ(bug)」「問題(problem)」といった言葉を使わないよう指示されているとのこと。代わりに「反応しない(does not respond)」「反応が止まった(stops responding)」「状態(condition)」「重要な点(issue)」「状況(situation)」といった言葉を使うようにマニュアルでは示されています。他にも、「非対応です(incompatible)」ではなく「動きません(does not work with)」といった言葉の言い換えが求められているそうです。