高校2年生の春、花巻東のエース・大谷から甲子園で唯一となるホームランを放っている田端氏。小学生時代から天才バッターとして知られ、高校2年生時の打率ランキングでは.561で全国1位になるほどだった。
当時の大谷について「高校生離れしているというか(投球は)線を引いたような真っ直ぐ。何ランクも上のピッチャー」と語る田端氏は、現在24歳。番組のカメラには、大谷から打った当時のホームランボールを見せてくれた。
プロ入りを「もちろん、目指していました」という田端氏は、「先輩方が毎年プロに行かれるっていうのを見て、このレベルだったら行ける、このレベルだと行けないんだっていうのがわかってくるようになって、それに関しての結果は伴ってましたし行けると思ってました」と言葉を続けた。
だが、2012年のドラフトでその名前は呼ばれず。「かなりショックで心の中にぽっかり穴が空いたような。何も考えられませんでした」という田端氏。その後については、「どっちかというと(野球が)嫌いになってしまうというか。ボールに触ることもなかったですし野球のテレビも見なかった。それなら辞めようと思いました」と明かす。
その一方、野球を辞めたことで現在の仕事に出会ったという田端氏。現在はオーダーメイドスーツを作る会社の経営者となり、年商は1億円。「プロ野球選手になれなかった悔しさもありますし、他の分野でもいいんですけど1番になりたかった」と話すと、かつてのライバル・大谷には「負けられへんっていうのもあります」と意地をうかがわせた。