「
名刺型プリペイドSIMカード」と名付けられたこのアイテムは、
名刺としての機能をもちながら、SIMカードとして通信もできるという画期的な製品。SIM部分はX-mobileの通信サービスを利用できるプリペイドSIMとなっており、容量は500MBで、3日間まで使える仕様です。
「SIMってなに?」を簡単に伝えられる
X-mobileは、
格安SIMサービスを運営するショップを全国に展開するMVNO。木野社長は地方に多くショップを展開し、地域に根差した運営でユーザーを集めていると紹介します。
ベンチャー企業ながら、怒涛の店舗展開を続けるX-mobile。開業3年目にして全国にオープンした店舗は100店舗近くになっているといいます。店舗経営はフランチャイズ方式を取っており、木野社長の主な仕事は、X-Mobileショップのオーナーになってもらうために地域をめぐって有力者と交渉すること。今年1年の出張は全国で700回にも及んだといいます。
▲エックスモバイルの木野将徳社長
そんな木野社長の悩みは、「
格安SIM」というサービスの説明が難しいこと。大手のMVNOもショップを構えていない地域では、地元の有力者でも「
格安SIM」を知らない人が多いといいます。
そうした経緯から発明されたのが「シム
名刺」。木野社長はスティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表したプレゼンテーションになぞらえて「
名刺、SIM、スピードテストが1つに」と発表しました。




1万枚作って1枚999円
木野社長はシム
名刺のメリットを、
名刺として渡した後「SIMってなに?」という説明にスムーズに入れる点、さらに実演することで「
格安SIMだとスピードが遅くなるんでしょ?」という疑問も応えられる点と紹介。そしてシム
名刺のもう1つのメリットとして「捨てられないこと」と説明しています。



▲「シム
名刺」の裏面には「本USIMカードの所有権は、株式会社インターネットイニシアティブに帰属します」という表記が
このシム
名刺、元はX-mobileのMVNE(回線貸出元)のIIJが印刷しているプリペイドSIMとなっています。そのコストは、「試作品の原価は1枚1999円だったが、1万枚単位で印刷したら999円まで下がった」(木野社長)としています。なお、外販の予定はないそうです。
「
格安SIM会社の社長」という木野社長だから意味がある、かなりニッチな使い方と言えそうですが、自社サービスをアピールするインパクトは抜群。SIMの新しい使い方を見た気がします。そして確かに、これは捨てられない......。