喜劇『おそ松さん』6つ子インタビュー/第3回:植田圭輔(チョロ松役)「ひとりでも欠けたら、この舞台は成立しない」

2月に上演された舞台『おそ松さん』第2弾以降、いわゆる2.5次元作品に出演していない。植田圭輔は、別のフィールドで戦っていた。身を削りながら経験を積み、そしてここに帰ってきた。ともすればバラバラになりそうな6つ子をまとめられるのは彼しかいないし、彼の存在こそが、兄弟が自由奔放でいられる理由となっている。

赤塚不二夫原作の『おそ松くん』が大人になった姿を描いたTVアニメ『おそ松さん』。その作品を舞台化した2016年の『おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME』は、全公演満員御礼の大ヒットを記録し、今年2月に上演された第2弾も変わらぬ人気ぶりを見せた。そして、第3弾となる喜劇『おそ松さん』が11月15日に幕を上げる。

ライブドアニュース編集部は今からおよそ2ヶ月前、都内スタジオにてパンフレット撮影中の6つ子を突撃取材していた。第3回は、6つ子の中では唯一の常識人で、ツッコミ役にまわることが多い三男・チョロ松を演じる植田圭輔のインタビューをお届けする。

※超人気舞台ゆえチケットは完売しているが、千秋楽のライブビューイングで6つ子の勇姿を目に焼き付けようじゃないか。クズでニートでおまけに童貞だけれど、こんなにも愛おしい6人は世界中どこを探してもいないのだから。
撮影/すずき大すけ 取材・文/野口理香子
デザイン/桜庭侑紀

「喜劇『おそ松さん』」特集一覧

“ごちゃったら僕のせい”自分の役割を自覚している

松ステ第3弾となる喜劇『おそ松さん』の上演を前に、今のお気持ちはいかがですか?
発表のときは、だいぶ先だなーって思っていたんですけど、意外と早かったですね。でも、やっとここまできたなって感じです。この1年、喜劇『おそ松さん』を目指して頑張ろうと思っていたので。
数ある作品の中で、喜劇『おそ松さん』を目標にしていたんですか?
そうですね。単純に楽しいというのと、今までF6と一緒にやってきた舞台『おそ松さん』とはまた違うものになるので、そこにワクワクする気持ちもありました。
6つ子、全員一致で「楽しい現場」だとおっしゃいますね。
やっぱり(笑)。おのおのが自分の役割を把握しているのが大きいですね。他人のことを思える6人だなって思うので、そこが一緒にやってて楽しい理由なのかもしれないです。
植田さんの役割は?
わかんないです(笑)。おのずとまとめ役になりますけどね。自分自身もわりとそういうタイプなので。

高崎翔太さんには自由に動いてもらって、柏木(佑介)さんにはカッコつけてもらって……僕は尻拭いじゃないですけど、結果として「これが僕らが提示したいものです」ってみなさんに届けるためには“まとめ”が必要だと思うので、そこは自分の役割なのかなと思います。
高崎さんが「すべったら自分のせいだけど、ごちゃったら植ちゃんのせいだ」と。
あははは。でもそれは本当にそう思いますね。
舞台『おそ松さん』の笑いやテンポは緻密な設計ながら、感覚も大事とも。高崎さんは、植田さんはその感覚が優れているとおっしゃっていました。
あー……。誰かが落とすシーンまで持っていくのがまわりの仕事だと思うんです。おそ松を自由にさせるのも、カラ松をすべらせるのも僕たちの仕事。っていうことを踏まえたうえで、感覚も大事になってきますよね。相手の出方によってツッコミを変えるし、声のボリュームだって変わるし。

僕なんて、相手ありきなので、別に決めていくことは何にもありませんね。高崎さんの自由次第、柏木さんのイタさ次第で……。
それって、すごく難しいことですよね!?
難しいですけど……楽しいんですよ!
植田さんの感覚が研ぎ澄まされているのは、経験値によるものなのでしょうか?
たしかに今年はいろいろな作品をやらせてもらっています。舞台『おそ松さん』の第2弾以降はいわゆる2.5次元作品はやってないですしね。いろいろなところで戦ってきましたし、いろんな演出をうけて、勉強の日々だったんですけど、でも、自分がちゃんと習得できているかっていうと、まだまだだと思います。僕がうまくできているように見えるとしたら、それはみんなのおかげだと思います。

仕上がりが遅く、もっとも苦戦したのはオタ芸のシーン

松ステ第2弾、チョロ松のアイドルオタクな面もしっかり描かれていましたね。オタ芸、キレッキレでした!
ああいうパートを任されるということは、プロデューサーや演出家に「植田ならできる」と思っていただいているからだと思うので、正直うれしかったですね。頑張るしかないなと。だけど久しぶりに苦戦しました。非日常的で意味のないような言葉ばかりなので覚えづらくって。1回やると体力を一気に消耗するし、あまり何回もやりたくはないですとは伝えていました(笑)。
アイドルオタクの気持ちは理解できましたか?
気持ちはすごくわかります。でも自分的には仕上がりがいちばん遅かった部分だし、まったく簡単ではなかったです。
観劇後、兄弟っていいな、家族っていいな、とほくほくする気持ちに包まれました。
うちは姉と妹に囲まれているので、男兄弟が欲しいなとはずっと思っていました。だから舞台『おそ松さん』で兄弟ができて……みんなを本当の兄弟だと思っています。違う現場とかでひさびさに会ったりすると「ブラザー」って呼んじゃいますもん。
みなさん口をそろえて舞台『おそ松さん』の現場の居心地のよさを語ってくださるんですが、6つ子の居心地のよさって何なんでしょう?
柏木佑介を好きだから言うんですけど、佑介との出会いがカラ松じゃなければ嫌いだったと思うんですよ。あんなヤツ、見たことないので。役作りではなく、レリゴーでやってる人なので(笑)。
ほかの現場で会っていたら、「なんだこの人は」と敬遠していたかも?
そうですね(笑)。だけどカラ松として出会って……一緒に稽古していてすごくありがたい存在なんです。徹底しているし、最初から仕上がっているし、ブレないし、すごくストイックな面があることも知れたし。

この作品で初めて出会った人もいるし、昔から知ってる人もいましたけど、舞台『おそ松さん』をやったことで、6つ子の結束力……ないようである結束力が生まれました。この舞台、一見ふざけているようで難しい芝居を要求されることもあって。全員で呼吸を合わせなきゃいけない難しさも、みんなで楽しく乗り越えてきたんですよね。
業界の中で、舞台『おそ松さん』の出演をうらやましく思っている役者は多いかもしれません。
「やりたかったなぁ」、「選ばれたかったなぁ」って声は聞きますね。でも……ここまで3回キャスト変更ナシで来ているのも奇跡なんですけど、誰かが欠けてしまったら、この舞台に関しては本当に違うのかなって。ここまで同じメンバーで演じることができていることに感謝しています。

緊急!6つ子アンケート

植田圭輔(うえだ・けいすけ)
1989年9月5日生まれ。大阪府出身。O型。主な出演作品は、ミュージカル『しゃばけ』(一太郎役)、アニメ&ミュージカル『王室教師ハイネ』(ハイネ役)、舞台『文豪ストレイドッグス』(中原中也役)、舞台『火花〜Ghost of the Novelist〜』(徳永役)、舞台『死神の精度〜7Days Judgement』(阿久津役)、舞台『RE:VOLVER』(聖木役)など。

「喜劇『おそ松さん』」特集一覧

出演作品

喜劇『おそ松さん』
11月15日(木)〜11月20日(火)@日本青年館ホール
11月23日(金・祝)〜11月25日(日)@京都劇場
○千秋楽のライブビューイングが実施決定!
11月25日(日)17:00上映開始
チケット 3800円(税込/全席指定)
※別途プレイガイド手数料がかかります
https://osomatsusan-stage.com/6tsugo/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、植田圭輔さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2018年11月19日(月)12:00〜11月25日(日)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/11月26日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月26日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月29日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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