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柴崎はこの夏、CL出場権を持つクラブへのステップアップを求めている。一方、ヘタフェも、チーム事情から選手を放出して金に換えることを必要としている。 放出の一番の候補だったのはDFデコナン・ジェネだが、噂されたプレミアリーグのクラブへの移籍がなくなった。それ以外にジェネに興味を示しているのはセビージャだけだが、3000万ユーロ(約39億円)といわれる違約金を払うことができないため、ヘタフェ残留が濃厚になっている。 そんなときに白羽の矢が立ったのが、ロシアW杯で好パフォーマンスを見せた日本人MFだった。これまでにポルトが興味を示し、獲得の打診があったとのことだが、ヘタフェは2000万ユーロ(約26億円)の違約金を柴崎譲渡の条件として設定した。もちろん、これは駆け引きのための金額であり、1500万ユーロ(約19億5000万円)を手にすることができれば、満足して放出するつもりでいたといわれる。 だが、レギュラーでもなく、言葉もわからない日本人選手を獲得するために、1000万ユーロを超える金額を払うチームはそうはない。ドイツのクラブも柴崎獲得に興味を示しているが、どのチームも財布の紐は固い。 だからこそ、移籍市場が開いている間の試合となったリーガ開幕戦で、クラブは柴崎がチームの勝利の力になることを示したかった。できるだけ高い金額で獲得してもらえるように品定めしてもらうためにも、先発で出場する可能性が高まったというのが、現地の記者の説明だ。
サンティアゴ・ベルナベウで行なわれたレアル・マドリード対ヘタフェ。レアルは、ロナウドがいなくなったことで、絶対的エースの存在という怖さが消えてしまったのは確かだった。観客動員にしても、ロナウドが加入する前に戻ったかのような4万人台という平凡な数字で、満員が当たり前だったスタジアムにはチラホラと空席が目立った。それでも、レアルは十分な強さを見せてくれた。 ヘタフェにとっては次節のエイバル戦こそ、本当の開幕戦といえるものになるだろう。現時点では、柴崎が退団に動くのか、残留するのかはわからない。ただ、移籍を実現させるためには、少なくともホームでのエイバル戦で、ゴールに絡むような高いパフォーマンスを見せる必要がありそうだ。