左サイドでボールを受けた原口は得意のドリブルで中央に切れ込むと、30mほどの距離をものともせずに右足を一閃。ボールは糸を引くような弾道でゴールネットに突き刺さり、チームに勝利をもたらす先制弾を叩き込んだ。
続く2位に入ったのは、2012年8月18日に実施されたJ1・22節の鹿島戦で決めた鮮やかなショットだ。左サイドでパスを受けた原口は完璧なファーストタッチを披露。相手の裏を一発で取ると、右足で逆サイドネットを打ち抜いて埼玉スタジアム2002に歓喜の瞬間をもたらした。
いずれも原口のらしさが詰まった秀逸弾だが、3位以下に入ったゴールも見応え十分だ。また、今回選ばれたゴールのうち3つが、当時所属していた浦和の宿敵・大宮戦で奪った得点。さいたまダービーでインパクトを残したことを示し、ここ一番で勝負強さを発揮してきたことを証明した。
ハノーファーに籍を移した原口は、新シーズンにどのようなプレーを見せてくれるのか。10番を託された男の動向に多くの人が関心を寄せている。浦和時代のように超絶ゴールを決め、新天地でも多くの人の記憶に残る活躍を期待したい。