17年度の燃費は、毎月約9600の自動車保有者を対象に実際の走行距離や燃料消費などを調べ、旧式車や商用車も含め推計値を算出した。一定の条件下で計測するカタログの燃費とは異なり、実際の燃料消費量に近いとみられる。
17年度の乗用車の車種別の燃費は、HVが16・5キロメートル(10年度は16・3キロメートル)で、軽自動車が14・1キロメートル(同12・6キロメートル)だった。小型車は11・9キロメートル(同11・3キロメートル)で、普通車は9・0キロメートル(同8・3キロメートル)。HVの数値はほぼ横ばいだが、台数増加で全体の燃費改善に貢献している。
カタログの燃費を見ると、近年はトヨタ自動車のHV「プリウス」のように40キロメートル超の車種も登場し、30キロメートル台の軽も相次いでいる。新型車への入れ替えが進めば、燃費はさらに改善しそうだ。今後は電気自動車(EV)の増加も見込まれており、減少傾向のガソリン需要が一段と低下する可能性がある。