特に重要な情報が蓄積されているGmailが使えないと、仕事でもプライベートでも困る人は多いだろう。
しかし、今回紹介する「オフラインメール」を有効にすれば、ネットが使えない緊急時でもGmailが利用可能になる。ぜひ活用してほしい。
●インターネットに未接続でも利用できる! 新Gmailの「オフラインメール」いまや、いつでもどこでもインターネットが使える時代だ。
それでも一時的に通信できないことはある。
・ルータなどのネットワーク機器の不具合
・通信環境の悪いエリア
などもある。また、高いセキュリティを要求される業務では、インターネットへの接続そのものが禁止されている場合もある。
新しくなったGmailには、このような状態でも利用できる「オフラインメール」という機能が用意されている。
具体的には、クラウド上のメールをパソコンにダウンロードし、インターネット回線がなくても閲覧可能にする機能だ。また、送信したメールも、次にインターネットに接続したタイミングで送信される。
利用するには、Google Chromeが必要になる。
なお、旧Gmailでも、Chromeの拡張機能である「オフラインGmail」をインストールすれば同様の機能を利用できたが、新しいGmailでは、オフラインの設定項目が設定画面に標準で用意されているのだ。
設定方法は次のとおりだ。
右上の[設定]をクリックしてメニューを開き、[設定]を選択する。
[オフライン]タブで[オフラインメールを有効にする]をチェックする。
設定項目が現れる。
[同期設定]では、何日間分のメールをパソコンに保存するかを選択する。「7」「30」「90」から選択する。また、添付ファイルを保存するなら、[添付ファイルをダウンロードする]をチェックする。[セキュリティ]では、Googleアカウントからログアウトしたとき、パソコンに保存したデータを保存するか削除するかを選択する。設定したら[変更を保存]をクリックする。
確認のメッセージが表示されたら[OK]をクリックする。なお、メッセージにあるように、パソコンにメールが保存されるので、他ユーザーと共有するパソコンを利用している場合は注意が必要だ。
メールのダウンロードが開始され、ウィンドウ右上に進捗が表示される。
ダウンロードが完了すると、このマークが表示される。
設定は以上だ。
本当にオフラインでも使えるかどうかを確認したい場合は、一時的にWi-Fi等を無効にしてChromeを起動し、Gmailにアクセスしてみよう。
通常であればエラーが表示されが、問題なくGmailの画面が表示されるはずだ。もちろん、メールをクリックすれば内容も確認可能だ。
Gmailのメールには、大切な人の連絡先などの重要な情報が含まれている。
そういった情報に、
・災害などの緊急時
・ネット回線の不具合が発生時
などでアクセスできないと非常に困る。
万が一を考えても、十分利用する価値のある機能ではないだろうか。
井上健語(フリーランスライター)