前半途中から盛り返してペースを掴んだヘントは、後半開始早々に均衡を破る。
47分、右サイドをドリブル突破したカルーがクロスボールを供給。これはファーサイドに流れるも、ビルヘル・フェルストラーテが折り返して、最後はゴール前の混戦からブレヒト・デヤーヘレが押し込んだ。
先手を取られたアンデルレヒトは、その直後から反攻に転じる。57分にはゴール前でフリーとなっていた森岡が決定機を得るも、狙いすました右足のシュートは惜しくも右ポストに嫌われた。
その後も一進一退の攻防が続いたなかで、ヘントが79分に先制点を挙げたデヤーヘレを下げて久保を投入。ここで試合の注目要素でもあった日本人対決が実現した。
残り時間が少ないなかで4-2-3-1のトップ下に入れられた久保は、不用意に攻めようとはせず、ボールをキープして時間を経過させる。すると、絶好機が訪れる。
86分、ヘントのフェルストラーテがボックス内で倒されてPKを獲得。ここでキッカーを託された久保は、ゴール左隅へシュート。これは相手守護神マッツ・セルスに止められるも、こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。
2月10日のシント=トロイデン戦以来となる久保のシーズン8ゴール目で試合を決定付けたヘントは、その後は危なげなく逃げ切って、アンデルレヒトをシャットアウト。結局、試合は2-0でアウェーチームが快哉を叫んだ。
試合序盤からチャンスを得ながら仕留めきれなかった森岡。一方の久保は途中出場ながらチームに暫定2位に浮上させる決勝点を放つなど、目に見える結果を残し、注目の日本人対決は後者に軍配が上がった。