また、黒人ラッパー・RZAの著書「The Tao of Wu」には、ドラゴンボールは「黒人の旅を表しており、物語が進むにつれ、それをよりはっきり感じることができるようになります。孫悟空はスーパーパワーを持っているけど、最初はそれをちゃんと理解していません。頭のケガで記憶が失われているからね。そしてある日、悟空は限界を超えてスーパーサイヤ人として目覚める。黒人がドレッドヘアにするみたいにね」と記してあるそうです。
Black Mageの漫画家であるカークランドさんは、「自分はどこから来たのか、自分の家族はどこから来たのかということが、巡り巡ってドラゴンボールにも当てはまるので、黒人は共感できるのだと思います。アメリカで生まれた黒人のうち、自分たちがどこから来たのかわからない人たちは、自分が何者かを自覚したいと考えているものです」と、ドラゴンボールが黒人の若者に共感される理由を推測しています。また、ゲーム開発者のロカシ・エドワーズさんは、「私が思うに、黒人がドラゴンボールが好きなのは番組が必要以上に過剰だから。度を超えた生活が黒人の若者を引きつけるのだと思う」と述べています。