2in1PCは、
・タブレットスタイルでは、指タッチで操作
・ペンによる手書きもサポート
・ノートPCスタイルでは従来のノートPCのようにキーボードでの入力可能
と、使うシーンを選ばず、どんな状況でも使えるのがメリットだ。
当然、各メーカーから多数の製品が発売されており、まさに激戦市場といえる。
そんな2in1PC市場向けて、GALAXYスマートフォンでも知られる
サムスン電子が
「Galaxy Book 10.6」
「Galaxy Book 12.0」
の2機種を2017年11月中旬より販売すると発表した。
Galaxyブランドとしては日本国内初のWindows 10搭載タブレットとなる。
「Galaxy Book 10.6/12.0」は、マイクロソフト「Surface Pro」の対抗馬にもなり得るのか?
比較してみた。
■2種類の2in1PCを投入「Galaxy Book 10.6」は、画面10.6インチ(1,920×1,280ドット)のモデル。
CPUは第7世代インテル Core m3プロセッサー(デュアルコア 2.6GHz)、メモリーは4GB RAM、ストレージは128GB eMMCを備える。前面には500万画素のカメラを搭載する。
本体サイズは261.2H×179.1W×8.9Dmm。重さは648g。
後述する「Galaxy Book 12.0」に比べて小型で軽量であることから、とにかく携帯性を重視したい人にお勧めの機種だ。
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携帯性を重視した「Galaxy Book 10.6」
「Galaxy Book 12.0」は、画面が12インチ(2,160×1,440ドット)のモデル。
CPUは第7世代インテル Core i5プロセッサー(デュアルコア 3.1GHz)、メモリーは8GB RAM、ストレージは256GB SSDを備える。前面に500万画素、背面に1,300万画素のカメラを搭載する。
本体サイズは291.3H×199,8W×7.4Dmm。重さは754g。
前述の「Galaxy Book 12.0」に比べてひとまわり大きいが、性能的には上なので、高性能なマシンを必要とする人に打ってつけだ。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/6/b/6be1996c64d6b064a98ad91e620550cd.jpg)
上位モデル「Galaxy Book 12.0」
いずれの製品もスマートフォン・Galaxy Noteシリーズでお馴染みのSペンが付属している。
ペン先は約0.7mmで、4,096段階の筆圧を感知するため、本物の紙とペンのような書き心地を実現している。
Sペンを利用すれば、
・アイデアをその場でメモする
・画像やメモにイラストや文字を書き込むことも可能
仕事で使われるOfficeファイルの修正や、指示の書き込みなど、ビジネスシーンではかなり役に立つだろう。
バッテリーの駆動時間が長い点も大きな魅力。
メーカーによると、1回のフル充電で、約9時間以上の動画再生ができる。
メールのやり取りやレポートの作成など、比較的バッテリー消費が少ない作業であれば、1日外出していてもバッテリー切れに悩まされる心配はないかもしれない。
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「Galaxy Book 10.6」および「Galaxy Book 12.0」のスペック
■「Surface Pro」のライバルとなる?マイクロソフトの最新2in1PC「Surface Pro」は、人気の高いモデルだ。
画面サイズは12.3インチ(2,736×1,824ドット)のみだが、CPUやメモリーの搭載量の違うモデルが用意されており、用途や予算にあわせて選択できる。
・CPU:第7世代インテル Core m3/i5/ i7
・メモリー:4 GB/8 GB/16 GB RAM
・ストレージ:128GB/256GB/512GB/1TB SSD
・ペン:Surface ペン
・インターフェイス:USB 3.0×1、ヘッドセット ジャック、microSD カード スロット、ミニ DisplayPort、カバー用端子、Surface Connectポート×1
・本体サイズ:292H×201W×8.5Dmm
・重さ:m3 約768g / i5 約770g / i7 約782g
「Galaxy Book 10.6」のライバルは、「Surface Pro」の下位モデル(第7世代インテル Core m3)
「Galaxy Book 12.0」のライバルは、「Surface Pro」のミドルモデル(第7世代インテル Core i5)
と見てよいだろう。
「Galaxy Book」と「Surface Pro」の比較だが、まず処理能力が気になるところだ。
残念ながらGalaxy BookにはCore i7のモデルがない。
処理能力に関しては、Core i7搭載モデルがある「Surface Pro」に軍配があがるだろう。
次に携帯性についてだ。
「Galaxy Book」:には、 10.6インチモデルがある。
画面サイズが小さいぶん、「Surface Pro」よりも収納や重量の面からも可搬性は優れる。
ただし、CPUは、Core m3プロセッサー(デュアルコア 2.6GHz)となる。
Core i5/i7に比べると処理能力は劣る。
WordやExcelファイルの作成や編集などはこなさせるが、画像や動画の編集などでは、少々ストレスがかかるかもしれない。
画面の解像度では、「Surface Pro」は「Galaxy Book」よも高解像度となるが、そのぶん価格面にも影響し、販売価格は高くなる。
最高スペックでは「Surface Pro」のほうが有利だが、利用シーンに合わせた本体と画面サイズが選べる点では、「Galaxy Book」の優位点もありそうだ。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/a/2/a2e79a7f2a8f07994bbc14a8164dc563.png)
マイクロソフトの2in1PC「Surface Pro 」
ITライフハック 関口哲司