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だがそれは、戦いを続けるセビージャにとってはもう過去の出来事でしかない。クラブ史上初のリーガ優勝を目指しているチームは、ウルトラスの問題を抱えながらも、日本のTVのキャッチコピーでいうところの”絶対に負けられない戦い”を続けている。 エイバル戦も、相手に主導権を握られ自陣で試合が展開するなか、数少ないチャンスをしっかりとパブロ・サラビアとビトーロが決めて勝利を手にし、レアル・マドリードとの勝ち点差3をキープした(ただしレアル・マドリードは2試合少ない)。 一方、”幻の日本人ダービー”のもうひとりの主役であるエイバルの乾貴士も、ここ3試合で1試合の出場と、思うような試合出場をすることができなくなっている。セビージャ戦も最後まで出場機会は訪れなかった。「俺よりべべの方が、攻撃のところ、特に途中からの出場に関してはすごく評価されているのかなと思う。それが今年の自分の出番に見えてきている。ここまでリーグ戦で途中出場は一度もなく、先発しかない。監督のその評価、意図はわかる」 内心は悔しさで一杯なのだろうが、ミックスゾーンではしっかりと立ち止まり、記者の質問に答え、自分の置かれている状況を語ってくれた。そんな心の強さが日本人にとって厳しいリーガで、乾が高い評価を得ている理由のひとつなのだろう。
リーガの日本人ダービーは、プリメーラ(1部)に関しては来季以降にお預けとなったが、早ければ今シーズン終盤、6月に、鈴木大輔のナスティック・タラゴナと柴崎岳のテネリフェのセグンダ(2部)の対戦で実現するかもしれない。 焦る必要はない。城彰二がリーガプリメーラの扉を開けてから16年、日本人選手のプレーに関する評価は少しずつだが着実に上がってきている。きっと、日本人が主役となるリーガでの直接対決”ダービー”が、そう遠くないうちに行なわれるはずだ。■海外サッカー 記事一覧>>