Prate氏はこの絵について、古典絵画のアドバイザーで独立ディーラーでもあるPatrick de Bayser氏にセカンド・オピニオンを求めました。するとde Bayser氏は「この絵画が左利きの芸術家によって描かれていることに気付きましたか」と尋ね、さらに絵画が右から左に描かれたことを示す科学的な証拠を絵画の背面から発見しました。かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチも左利きであり、右から左に描くことで知られています。2人はお互いを見つめ「信じられないことだがレオナルドの作品ではないか」と話したとのこと。
Prate氏は第三の決定的な意見を求めて、メトロポリタン美術館でイタリアとスペイン絵画部門の専門職員として働くCarmen C. Bambach博士に連絡をとりました。Bambach博士はレオナルド・ダ・ヴィンチに関する論文を発表したこともある人物です。Bambach博士は初めてその絵画を目にした時のことを「自分の目が飛び出たのではないかと思いました」と話しており、鑑定の結果、Bambach博士も画風などからまさしくレオナルド・ダ・ヴィンチのものであることを裏付けました。