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ダイヤモンド・オンライン
株主還元内容の魅力が、上場する明日以降の個人投資家の投資意欲を高める原動力になりそうだ。
上場前に500分割を実施したJR九州(9142)の今回の放出株数は1億6000万株。このうち、25%が海外投資家に割り当てられている。そして、公開価格は仮条件(2400〜2600円)の上限の2600円となったが、明日の初値はどうなるのか。「公開価格2600円で計算すると売出総額は4160億円となります。これはJR九州(9142)から見ればかなり強気な水準で決まったことになります。JR西日本(9021)とほぼ同等の評価で、機関投資家からの評価が高いことが窺えます」(小林さん) とはいえ、公開価格で算出すると、予想PERは10.9倍、PBRは1.39倍、配当利回りは1.44%となる。予想PERは地理的に近いJR西日本(9021)の11.5倍をやや下回る水準だ。「減価償却費を加味して算出したEV/EBITDA倍率での適正価格3100円と比べると公開価格は割安で、上値余地が十分にあります」(DHZフィナンシャルリサーチのアナリスト・田中一実さん) したがって、初値は公開価格2600円を上回ることが予想される。「個人投資家の観点からは株主還元の水準に魅力があり、公開価格をやや上回る2700〜3000円の初値形成を見込んでいます」(小林さん) IPOの抽選で当たらなかった個人投資家にも、いよいよ明日、JR九州に投資するチャンスが来る。現在発売中のダイヤモンド・ザイ12月号では、IPOの専門家3人が今後のJR九州の株価の高値と安値、そしてその時期をズバリ予測! また、ダイヤモンド・ザイ12月号には、上場から1年が経過する郵政3社株の今後の対応策も載っている。3社とも公開価格程度まで下落した今、保有を継続するのか、損切りしたほうがいいのか、はたまた新規の買いチャンスなのか。郵政3社株の保有者もそうでない人も必読だ。