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週刊女性PRIME
だが、幸せは長く続かなかった。この結婚から7か月後の'13年3月27日、良子さんは帰らぬ人となってしまった。坂口さんが死の間際まで心配したのが、自分に憧れて同じ芸能界に入った杏里のこと。その思いは、尾崎も痛いほどわかっていたはずだ。
「良子さんは亡くなる5日前に尾崎さんと2人で都内のホテルに行ったのです。それは母娘で出演していた化粧品会社の広告の契約更新のためでした。 自分にもしものことがあっても、娘だけでもCMを続けさせてもらえるようお願いに行ったのです。まさに、“人生最後の仕事”は娘のためだったんです。尾崎さんは弱々しい足取りの良子さんを支え、スポンサーにも一緒に頭を下げていましたよ」(良子さんに近しい人)
良子さんが望んでいたことは、自分がいなくなっても尾崎と杏里、そして長男が家族であり続けること。そして、彼女を支え続けた尾崎の姿勢を聞くにつれ、杏里の気持ちにも変化が出てきたという。
「良子さんが亡くなった直後は杏里ちゃんと尾崎さんは距離ができちゃっていたけど、彼が根気強く義理の娘を食事などに誘ったりして、徐々にわだかまりは解けていった。良子さんが亡くなった翌年には、杏里ちゃんが主催して彼の還暦パーティーを開いたほど。本当の親子のようになっていたんですよ」(前出・良子さんに近しい人)
良子さんから娘を託された尾崎は、杏里のことをどう思っているのだろうか。9月1日、栃木県内で行われたゴルフのシニア大会に出場した彼を直撃取材した。
─すみません、娘の坂口杏里さんが、10月に発売されるアダルトビデオでデビューされますが、お父さまである尾崎さんには、何か相談があったんですか?
「えっ……。お父さまといわれても……(しばらく沈黙)。(相談は)なかったですね。(良子さんの)三回忌に会ったきりで、最近は連絡を取ってないんです。本当に、何と言っていいのやら……。コメントはないですね。本当にビデオはもう出ちゃうの?」
─すでに撮り終わっているようです。
「ああ……」
─どうも、ホストクラブに入り浸り、借金を作っていたようですが?
「えっ!? でも、もう大人だからねえ。連絡は取ってなかったけど、芸能界で頑張ってやってるものと思っていたんだけど……」
そう言いながら、重い足取りでクラブハウスの中へと消えていった。