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まぐまぐニュース
「難民政策を転換するつもりはない!」そうです。ドイツ国民が続々と殺されているのに、なぜ?
メルケル氏は攻撃犯たちが「自分たちを受け入れた国を辱めた」と批判しつつ、迫害や戦争を逃れようとする人たちは保護される権利があると述べ、ドイツは保護されるべき人をかくまうという「理念を堅持する」と強調した。(同上)
「迫害や戦争を逃れようとする人たちは保護する」。人道的には、当たり前のことですね。気になる言葉が入っています。「理念を堅持する」。
「これは私たちの歴史的な義務であり、グローバリゼーションの時代における歴史的な課題です。ここ11カ月の間に私たちはすでに、実にたくさんの成果を出してきた」と首相は表明した。(同上)
難民大量受け入れは、「歴史的義務」だそうです。
どこからのリーダーが、「歴史的義務」とか言い始めたら、「要注意」です。メルケルさんは、難民による犯罪、ISテロが多発し、ドイツ国民が続々と殺されている「事実」より、
「理念」「歴史的義務」
を重視している。首相第1の役割は、「自国民の命と安全を守ること」なのでは?
これからする話、証拠はありません。しかし、ひょっとして、「メルケルさんは共産主義者で、意図的にEUを破壊しているのでは?」という疑念すらわいてきます。私は池上彰さんと佐藤優さんの対談本『大世界史』を読んでいました。この本のp122〜p123にかけて、メルケルさんの話があります。
メルケルさんのお父さんは、ルター派の牧師でした。故郷は、西ドイツのハンブルグだった。60年代末、東西ドイツの行き来が難しくなり、メルケルさんのお父さんは、西ドイツに戻るか、東ドイツにとどまるか選択を迫られます。牧師仲間はほとんど西ドイツに行きましたが、メルケルさんのお父さんは東ドイツにどとまりました。それで、メルケルさんのお父さんは、「共産主義体制に好意的だった」のであろうと。そして、佐藤さんから、こんな発言が出ています。
アメリカのCIAからすると、メルケルは、共産主義者で、「加入戦術」をやっているように見える。(p122)
池上さんが、すかさず「加入戦術」の用語解説をします。
自分の思想を隠して組織に入り、やがて乗っ取ろうとする戦術ですね。(同上)
そして、佐藤さんがアメリカ、CIAの意図を解説します。
メルケルは、東西ドイツ統一後にキリスト教民主同盟に入党したけれども、根っこでは東ドイツの価値観が身についている。だからこそ、あえて反共的な党に入ったのではないか、と。(p123)
CIAはメルケルさんに疑念を抱いているので、ある行動をしています。
池上「スノーデン事件で暴露されましたが、だからこそ、アメリカはメルケルの電話を盗聴していたのですね」 佐藤「アメリカは、理由なしに盗聴をしません。何らかの疑念がもたれていることは間違いない。単にドイツの首相だから盗聴したのではなく、米国は、メルケル個人の来歴に疑念を抱いていると思います」(同上)
池上「スノーデン事件で暴露されましたが、だからこそ、アメリカはメルケルの電話を盗聴していたのですね」
佐藤「アメリカは、理由なしに盗聴をしません。何らかの疑念がもたれていることは間違いない。単にドイツの首相だから盗聴したのではなく、米国は、メルケル個人の来歴に疑念を抱いていると思います」(同上)
なるほど〜。メルケルさんは、共産主義者なのでしょうか?だから、崩壊した共産東ドイツの復讐をしているのでしょうか?だから、共産主義陣営を崩壊させた西欧に復讐しているのでしょうか?それとも、ただの「優しすぎるおばさん」なのでしょうか?
はっきりわかりませんが、確実に言えることは「メルケルさんの行動が、ドイツとEUを滅ぼしつつある」ということです。
image by: 360b / Shutterstock.com
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