まず、採取用カップに射精1回分の精液をすべてとり(出し?)、液化するまで15分待ちます。その後、採取棒を使って、スマートフォン用顕微鏡レンズに精液を1滴のせます。このレンズをiPhoneにセットし、専用アプリで動画撮影を行うことで、プログラムが動画を自動解析して、精子の濃度と運動率を測定することができます。
リクルートライフスタイルは開発の背景として、日本で不妊に悩むカップルが増えていることを挙げます。WHOの調査によると不妊の48%は男性側に原因がある一方で、心理的抵抗や時間的制約によって、医療機関で精液検査を受ける男性が少ないことから、男性不妊専門医の監修の下、自宅で手軽に精子をセルフチェックできる『Seem』を開発したとしています。
なお、『Seem』はあくまで簡易的なセルフチェックツールであり、医療機器ではありません。同社では、測定結果は医療機関の診断に代わるものではなく、必要に応じて医療機関を受診することをおすすめするとしています。