記事は、中国の旅行関連サイトのデータを引用し、現在の中国人にとって人気の渡航先の1つが日本であると指摘し、特に春は「お花見」を目的に訪日する中国人が増えていると紹介。16年の花見シーズンに日本を訪れる中国人の数は何と100万人にも達する可能性もあると伝えたうえで、中国人旅行客の年代によって人気のある都市は異なるものの、「花見を日本旅行のテーマに据える点は共通している」と論じた。
さらに、中国国内の大手旅行サイトなどでは、日本で神戸牛を食べ、花見をするといったツアーが約6500元(約11万2069円)ほどから販売されていることを紹介したほか、銀行なども日本への花見ツアーが盛況であることを受けて各種キャンペーンを打ち出していることを指摘、「中国人が15年に国外で1兆2000億元(約21兆円)も消費したのも頷ける」と伝えた。
また記事は、中国国内では牡丹の花が見ごろを迎えていることを指摘する一方、高額な日本への花見ツアーに比べて、牡丹を鑑賞できる公園への入園料は50元(約862円)、周辺のホテルは20元(約345円)から宿泊できるにもかかわらず、鮮やかな牡丹を楽しむことができる中国国内の公園にはまったく人が殺到していないと指摘。
中国人は中国国内の牡丹にはほとんど興味を示していないようで、15年の洛陽市の牡丹祭りに観光客が消費した1人あたりの金額は820元(約1万4138円)と、花見ツアーで日本で消費した金額の約10分の1程度にとどまったのが現実と嘆いた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)