中国メディアの科技世界網はこのほど、
韓国のLG研究院の報告を引用し、世界経済の停滞と通貨政策が金融リスクの増大を招いているとしたうえで、
韓国経済もさらに低迷する見通しだと伝えた。
LG研究院がまとめた報告書によれば、2017年の世界経済成長率は2%にとどまる見通しで、
韓国の経済成長率も16年に比べてさらに低下する見通しだ。また15年下半期以降、米国や日本、欧州など大部分の国家で経済の活力が低下しており、また新興国に金融不安が「大規模」に拡散しているという。
世界各国で実施されている
経済政策は功を奏していないのだろうか。記事は世界各国が実施している量的緩和などの
金融政策の効果は限定的であり、マイナス金利政策の有効性もまだ検証されていないと同報告書の分析を紹介している。では産油国の状況はどうだろうか。同報告書は原油供給調整の失敗が原油安を持続させているため、産油国のリスクも増大すると予測している。
世界経済に安定の兆しが見えないなか、
韓国経済の見通しについて、LG研究院の研究員は「世界経済の影響を受け、
韓国の16年の経済成長率は15年を下回る可能性が高い」と指摘した。また、世界では多くの国家で経済、金融面の脆弱性が見られるとし、一部の地域で金融危機が発生した場合は他の地域にも波及する恐れが高いと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)