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ガジェット通信
<ストーリー>空き巣の父・和彦(竹野内豊)と結婚詐欺師の母・皐月(松雪泰子)は、 犯罪で生計を立てながら3人の子どもたちと暮らしていた。そんなある日、母の詐欺が相手に見破られたことで誘拐され、身代金を要求されてしまう。血のつながりはなくとも、それぞれに苦しい過去を持つ寄せ集めの家族は、ささやかな幸せを守るため立ち上がる。
●キャラを活かした役柄
――今作で俳優デビューを果たしたわけですが、監督やプロデューサーから起用理由についてお話はありましたか?
村本:特に聞いてはいないですけど、よしもとの力じゃないですか(笑)? と言うのが半分で、役柄がかなりゲスい人間なんで、僕のキャラクターとマッチしたんでしょうね。
――物語の展開に大きな変化をもたらす重要な役どころでしたよね。
村本:そうなんですよ。もっとチョイ役だと思ってたのに、ずっと松雪泰子さんと一緒に撮影していて、竹野内豊さんとも共演できて、ビックリしました。
――漫才の時のように早口でまくし立てる感じじゃなく、淡々と落ち着いて話していたのが印象的でした。
村本:僕は漫才や舞台の人間なので、何でも大袈裟に表現してきたんです。だから、ちょっとした仕草でもカメラで抜いてくれる映画の演技が難しくて……。感情がなく、冷たい人間の役を映画的に演じたら、自然とそうなりましたね。でも普段の僕のイメージだったり、先入観は排除して観ていただきたいです。演じたキャラは僕以上にバイオレンスで、本当にヤバい奴なんで。
――松雪泰子さんに、あんなことをしてしまうとは……。
村本:でも松雪さんの方が「遠慮しないでガンガン来て」って感じで、僕が演技しやすいように気をつかってくださいましたね。
――竹野内豊さんはどんな方でした?
村本:共演者やスタッフにすごく親切な方でしたね。全員分のケータリングを差し入れしてくれて、わざわざ僕の楽屋まで声をかけに来て、「ハヤシライスあるから食べて」って。僕、自分で食べちゃった後だったんですけど、そりゃあ美味しくいただきましたよ(笑)。まさにアットホームな現場でした。
●今後は俳優メインに?
――映画好きで『プリティ・ウーマン』と『ラッシュアワー』を組み合わせてコンビ名を付けたというのは本当ですか?
村本:本当ですよ。語呂と言うか、言葉の響きだけで決めました。
――ジャンルが全く違う映画同士ですけど、何でもお好きなんですか?
村本:そうですね、ジャンル問わず映画は何でも好きです。いちばん好きなのは、山田洋次監督の作品ですけど。憧れなので、一度だけでも映画に出演してみたいですね。
――と言うことは、今後も映画やドラマの話があればどんどん挑戦していきたいですか?
村本:ゲスな役があればぜひ(笑)。僕が良い人の役を演じても、観ている人は「裏があるんじゃないか」と思っちゃうじゃないですか。でも結局最後まで良い人だと、「何もないんかい!」って。ノイズでしかないですよね。でもキスシーンがあれば、それはやりたいなぁ。
――ご自身で映画を撮影するのはご興味ないですか?
村本:大変そうなので、遠慮しときます。目上の役者さんとかに指示を出すのって難しそうじゃないですか。もし監督をするなら、自分に口答えしなそうな若手芸人とかを集めちゃうので、きっと面白い作品にならないと思います(笑)。
――では最後に、映画ファンとお笑いファンにメッセージをお願いします。
村本:映画ファンのみなさん、今回で映画出演に味を占めちゃったんで、今後もお世話になると思います。よろしくお願いします! そしてお笑いファンのみなさん、さようなら。今後は“10対0”で演技の方を頑張っていきたいので、暖かく見守っていてください。
――さ、さようならですか(笑)? 本日は、ありがとうございました!
映画『at Home』公式サイト:http://athome-movie.com/